国立西洋美術館の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」! | とんとん・にっき

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日々、駄文を重ねております。

「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」チラシ2種

 

国立西洋美術館の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」、新型コロナウィルスのため開館していません。前売り券もそうそうに購入し、「さあ、行こう!」と思っていたのですが・・・。

 

国立西洋美術館のホームページには、以下のようにあります。

新型コロナウイルス感染症予防対策による

全館臨時休館延長のお知らせ
2020.03.13
国立西洋美術館では、文部科学大臣の要請を受け、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、2020年2月29日(土)から3月16日(月)まで臨時休館しておりますが、政府から取組の継続について要請があったことから、臨時休館を当面の間、延長することを決定いたしました。
再開の予定につきましては、当館ホームページにて、あらためてお知らせいたします。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

そうはいっても、これがなかなか納得できるものではありません。

美術館へ行かなくても、手元にある展覧会のチラシや、美術館のホームページや作品リスト、芸術新潮、等々(図録は購入していません)、あらゆる手を使って、以下のように「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を、あたかも観てきたように、以下のブログを書いてみました。多少お見苦しい箇所があるとは存じますが、ご容赦ください。

 

「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」

ロンドン・ナショナル・ギャラリー、1824年に設立された英国の美術館です。多くのヨーロッパの美術館とは違い王室の収集を母体とせず、市民により市民のために形成されたことに最大の特徴があります。そのコレクションは英国を含む幅広い地域と時代のヨーロッパ絵画を網羅し、13世紀後半から20世紀初頭までの名品約2300点を所蔵します。年間の来場者数は、世界の美術館・博物館でもトップ10に入る約600万人超を誇ります。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

Ⅰ イタリア・ルネサンス絵画の収集

Ⅱ オランダ絵画の黄金時代

Ⅲ ヴァン・ダイクとイギリス肖像画

Ⅳ グランド・ツアー

Ⅴ スペイン絵画の発見

Ⅵ 風景画とピクチャレスク

Ⅶ イギリスにおけるフランス近代美術受容

 

展覧会のハイライト

1.世界屈指の美の殿堂

  ロンドン・ナショナル・ギャラリー、

  世界初の大規模所蔵品展。

  ロンドン・ナショナル・ギャラリーがこれまで世界のどの場所

  でも開催したことがない、大規模な所蔵品店です。

2.フェルメール、ゴッホらの傑作を含む

  全61作品、日本初公開。

  ルネサンスから19世紀ポスト印象派までの名品を一挙に公開。

  フェルメール「ヴァージナルの前に座る若い女性」、レンブラント

  「34歳の自画像」、ゴッホ「ひまわり」など、同館所蔵の世界的

  傑作が、待望の初来日を果たします。

3.「イギリスとヨーロッパの交流」をキーワードに、

  西洋絵画史を読み解く。

  ロンドン・ナショナル・ギャラリーの最大の特徴は、幅広く質の高い

  「西洋絵画の教科書」ともいわれるコレクションです。

  このヨーロッパ美術を網羅するコレクションによって、「イギリスと

  ヨーロッパ大陸の交流」という視点から西洋絵画の歴史を

  たどります。

 

200年近い歴史を誇るロンドン・ナショナル・ギャラリー

ガラスドームのもとには18世紀後半のイギリスの肖像画が。

 

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

2020年3月3日(火)―6月14日(日)

国立西洋美術館

 

Ⅰ イタリア・ルネサンス絵画の収集

 

パオロ・ウッチェロ
「聖ゲオルギウスと竜」1470年頃

 

カルロ・クリヴェッリ
「聖エミディウスを伴う受胎告知」1486年

 

ティツィアーノ・ヴェッチェッリオ
「ノリ・メ・タンゲレ」1514年頃

 

ヤコポ・ティントレット(本名ヤコポ・ロブスティ)
「天の川の起源」1575年頃

 

Ⅱ オランダ絵画の黄金時代

 

レンブラント・ハンメンスゾーン・ファン・レイン
「34歳の自画像」1640年

 

ヘーラルト・テル・ボルフ
「手紙を書きとらせる士官」1655-58年頃

 

ヨハネス・フェルメール
「ヴェージナルの前に座る若い女性」
1670-72年頃

 

Ⅲ ヴァン・ダイクとイギリス肖像画

 

アンソニー・ヴァン・ダイク
「レディ・エリザベス・シンベビーと
アンドーヴァー子爵夫人ドロシー」1635年頃

 

ジョシュア・レノルズ
「レディ・コーバーンと3人の息子」
1773年

 

トマス・ローレンス
「シャーロット王妃」1789年

 

Ⅳ グランド・ツアー

 

カナレット(本名ジョヴァンニ・アントニオ・カナル)
「ヴェネツィア:大運河のレガッタ」1735年頃

 

Ⅴ スペイン絵画の発見

 

フランシスコ・デ・ゴヤ
「ウェリントン公爵」1812-14年

 

ディエゴ・ベラスケス
「マルタとマリアの家のキリスト」1618年頃

 

バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
「窓枠に身を乗り出した農民の少年」
1675-80年頃

 

Ⅵ 風景画とピクチャレスク

 

ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー
「ポリフェモスを嘲るオデュッセウス」1829年

 

Ⅶ イギリスにおけるフランス近代美術受容

 

ピエール=オーギュスト・ルノワール
「劇場にて(初めてのお出かけ)」
1876-77年

 

クロード・モネ「睡蓮の池」1899年

 

ゴーガンとの友情の証「ひまわり」

世界中で愛されるゴッホの代表作

 

フィンセント・ファン・ゴッホ
「ひまわり」1888年

 

ゴッホは、共同生活を送る予定の畏友ポール・ゴーガンのために、1888年から花瓶に生けたひまわりの絵を4点描きました。ロンドン・ナショナル・ギャラリーの「ひまわり」はその4点目にあたり、ゴッホ自らがゴーガンの寝室を飾るのにふさわしいと認めサインをした2点のうちの1点です。本作品は多彩なトーンと筆致で描き分けられた黄色の調和が際立ち、ゴーガンも最も好んでいたとされています。その後、ゴッホは自らの作品を元に。新たに3点のひまわりを描きます。そのうちの1点である、東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(東京)所蔵の「ひまわり」も本作品を元に制作されています。

 

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

世界初開催、すべて日本初公開。

ロンドン中心部、トラファルガー広場に面して建つ世界屈指の美の殿堂、ロンドン・ナショナル・ギャラリー。西洋絵画に特化し、粒ぞろいの質の高いコレクションで多くの人々を魅了し続けています。しかし、同館はまとまった数の作品を貸し出すことに慎重で、英国外で所蔵作品展が開かれたことは、200年近い歴史の中で一度もありませんでした。本展は、イタリア・ルネサンスからポスト印象派にいたる選りすぐりの傑作61点を通じ、英国とヨーロッパ大陸の相互関係の歴史を紐解きながら西洋絵画史を俯瞰します。全作が初来日となるこの機会は、まさに歴史的な展覧会といえます。

 

「国立西洋美術館」ホームページ

https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

 

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

図録

ゴッホ「ひまわり」バージョン

 

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

図録

フェルメール

「ヴァージナルの前に座る若い女性」バージョン

 

「芸術新潮」2019年12月号

これだけは見ておきたい

2020年美術展ベスト25

 

「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」

前売り券

 

朝日新聞:2020年5月26日