テレンス・マリック監督の「名もなき生涯」を観た! | とんとん・にっき

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TOHOシネマズシャンテで、テレンス・マリック監督の「名もなき生涯」を観てきました。観に行ったのは、映画公開当日、2月21日午後のことでした。混んでいるかと思いましたが、僕の思いとは裏腹に、館内はガラガラの状態で残念でした。もっと多くの人に観てもらいたかった映画です。これから評判を呼んで、多くの人が観に行くことを願っています。

 

それにしても175分、長い映画でした。テレンス・マリックという監督、僕は初めてこの映画で知りました。農村地帯、というか、山岳地帯の風景が素晴らしい。ドイツ軍に占領され、召集されたフランツは、ヒトラーへの服従を拒絶し、収監されます。その信念を貫いたフランツと、その家族の物語です。これが実話だったというから、驚きです。

 

山縣みどりは、以下のように評しています。

「山縣みどりの映画短評」2月20日

 

初の実話ものでもT・マリックの世界観は変わらず
オーストリアの農村地帯で平穏な暮らしを追う映像の美しさと、主人公一家が味わう苦難の日々の対比がとても悲しい作品だ。「戦争、バンザイ!」「ハイル、ヒトラー」な世間の風潮に争って良心的兵役拒否をしたフランツと愛妻ファニそれぞれの思いがモノローグとなっていて、一言一言が心にしみる。素晴らしい脚本だし、書簡集からの抜粋だけに言葉に説得力がある。T・マリック監督初の実話ものであり、トリッキーな編集がなく、見やすい。しかし自然光を生かした絵画のような映像と哲学的&宗教的な探求という彼の世界観は変わらず。役者陣の確かな演技とJ・ヴィトマーのカメラが人間の複雑な内面を浮かび上がらせる。

 

以下、シネマトゥデイより

 

見どころ:
『シン・レッド・ライン』『ツリー・オブ・ライフ』などのテレンス・マリックがメガホンを取ったヒューマンドラマ。第2次世界大戦下のオーストリアで、信念と家族への愛を貫いた農民の姿を映し出す。主演を『ヒトラーの贋札』などのアウグスト・ディールが務め、『エゴン・シーレ 死と乙女』などのヴァレリー・パフナー、『ヒトラー ~最期の12日間~』などのブルーノ・ガンツらが共演する。


あらすじ:
ナチス・ドイツに支配されたオーストリアの山あいの村で、農民のフランツ(アウグスト・ディール)は、妻のファニ(ヴァレリー・パフナー)と娘たちと一緒に暮らしていた。あるとき召集されたフランツは、ヒトラーへの服従を拒絶し収監されてしまう。ファニはフランツを手紙で励ますが、彼女に対する風当たりも強くなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「名もなき生涯」公式サイト

http://www.foxmovies-jp.com/namonaki-shogai/

 

朝日新聞:2020年2月21日