2月に、深緑野分の「ベルリンは晴れているか」を読みました。当初、海外作品の翻訳ものかと思ったほど、よくぞここまで詳細に描いた、日本人離れの著作でした。
それが朝日新聞の読書欄の、最近、「売れてる本」として取り上げられましたので、下に載せておきます。
朝日新聞:2019年6月15日
深緑野分:
1983年、神奈川県生まれ。小説家。2010年「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞で佳作に入選、2013年に同作を含む短編集「オーブランの少女」(東京創元社)でデビュー。他の著作に「戦場のコックたち」(東京創元社)、「分かれ道ノストラダムス」(双葉社)。2017年、第66回神奈川文化賞ミライ賞受賞。
内容情報:[BOOKデータベースより]
総統の自死、戦勝国による侵略、敗戦。何もかもが傷ついた街で少女と泥棒は何を見るのか。1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅出つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり―ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。最注目作家が放つ圧倒的スケールの歴史ミステリ。