目黒区美術館で「世紀末ウィーンのグラフィック デザインそして生活の刷新にむけて」を観た! | とんとん・にっき

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「世紀末ウィーンのグラフィック」
チラシ

 

「目黒区美術館」正面玄関

 

目黒区美術館で「京都国立近代美術館蔵 世紀末ウィーンのグラフィック デザインそして生活の刷新にむけて」を観てきました。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

Ⅰ ウィーン分離派とクリムト

Ⅱ 新しいデザインの探求

Ⅲ 版画復興とグラフィックの刷新

Ⅳ 新しい生活へ

 

「ウィーン分離派会員集合写真
第14回分離派展に際して」1902年
 
展示会場風景
 

 

 

 

Ⅰ ウィーン分離派とクリムト

 

フェルディナント・アンドリ
「天使と二人の人物(2)」1905年頃

 

グスタフ・クリムト

グスタフ・クリムト「右向きの浮遊する男性裸像」
(ウィーン大学大広間天井画<哲学>の「ための習作)
1897-99年

 

ヘルマン・バール、ぺーター・アルテンベルグ(序)
「グスタフ・クリムト作品集」

 

左:「パラス・アテネ」1898年
右:「人生は戦いなり(黄金の騎士)」1903年

 

左:「水蛇Ⅰ(女友達Ⅰ)」1904-07年
右:「エミーリエ・フレーゲの肖像」1902年

 

左:「ダナエ」1907-08年
右:「接吻」1907-08年

 

エゴン・シーレ

「エゴン・シーレの素描」1917年

 

「エゴン・シーレの素描」1917年

 

Ⅱ 新しいデザインの探求

 

リヒャルト・ルクシュ「女性ヌード」1905年頃

 

コロマン・モーザー(表紙デザイン)
「ゲルラハ&シェンク芸術家の家(ウィーン)で
展示されたオリジナル・スケッチ、油彩画、
水彩画、版画美術館ならびにモデル作品」
1896年

 

フェリツィアン・フォン・ミルバハ、ヨーゼフ・ホフマン、
コロマン・モーザー、アルフレート・ロラー(編)
「ディ・フレッヒェ(平面)―装飾画、ポスター、
書籍そして印刷物装丁のデザイン集 第1巻」
1903/04年

 

オスカー・ココシュカ「山麓で羊といる少女
(ウィーン工房絵葉書No.79)」1906-08年

 

ウルバン・ヤンケ「ウィーン風景」1906年頃

 

オットー・ヴァーグナー
「ニーダーエステライヒ州立精神施療院付属教会
(シュタインホーフ教会)建設完成説明書」1907年

 

家具:アドルフ・ロース

上:アドルフ・ロース「壁付家具」
下:アドルフ・ロース「飾り棚」

 

アドルフ・ロース:「ネストテーブル」
「エクステンションテーブル」「アームチェア(2)」
「フラワーテーブル」「アームチェア(1)」

 

Ⅲ 版画復興とグラフィックの刷新

 

カール・モル「ハイリンゲンシュタットの
聖ミヒャエル教会」1903年

 

ルードヴィヒ・ハインリヒ・ユンクニッケル
「シェーンブルンのあずまや」1911年

 

ルードヴィヒ・ハインリヒ・ユンクニッケル
「フラミンゴ」(連作「シェーンの動物たち」より)
1909年

 

ルードヴィヒ・ハインリヒ・ユンクニッケル
(連作「シェーンの動物たち」より)

 

ルードヴィヒ・ハインリヒ・ユンクニッケル
「七羽の鸚鵡」1914年頃

 

フランツ・フォン・バイロス「ボンボニエール」1907年

 

カール・クレネク「森の農家」1908年頃

 

ルドルフ・イェットマー「一日の四つの刻」1898年頃

 

Ⅳ 新しい生活へ

 

左:テオドール・ツアシェ
「ポスター(第6回国際自動車展ウィーン)」1906年
右:アルフレート・ロラー
「ポスター(ウィーン近郊雪山鉄道)」1897年」

 

コロマン・モーザー「月次絵」1899年頃

 

フランツ・セルヴァース(著)/コロマン・モーザー(装丁)
「ジョヴァンニ・セガンティーニ:人生と作品」1902年

 

京都国立近代美術館蔵 

世紀末ウィーンのグラフィック

デザインそして生活の刷新にむけて

目黒区美術館は、1987 年の開館以来、近現代の美術だけでなく、生活美術やデザイン、建築といった分野にも着目し、企画展やワークショップの活動に反映させてきました。その中で、2009 年に開催した『上野伊三郎+リチ コレクション展―ウィーンから京都へ、建築から工芸へ』は、京都国立近代美術館のご協力により、同館所蔵の、1920 年代にウィーン分離派のヨーゼフ・ホフマンに建築を学んだ上野伊三郎とウィーン工房でデザイナーとして活躍したフェリーツェ・リックス(上野リチ)夫妻の作品・資料群を一堂に紹介したものでした。 
2015 年、京都国立近代美術館の収蔵品には、新たに世紀末ウィーンの優れたグラフィック作品がまとまった形で加わりました。当時のウィーンで生み出された版画や挿絵本とその原画、装丁、壁画の原画など、多様な表現による作品群で、アパレル会社キャビンの創業者、平明 暘(ひらあき いずる)氏が蒐集したコレクションです。 そして、2019 年 1 月から2 月にかけて、京都国立近代美術館で同コレクションの全貌が紹介されました。これに続き、今春、目黒区美術館で『世紀末ウィーンのグラフィック』展を開催いたします。
1897年のウィーン分離派設立から1914 年の第一次世界大戦勃発まで、世紀末から二十世紀初頭のウィーンでは、グスタフ・クリムトやヨーゼフ・ホフマンらを中心に、新しい時代に相応しい芸術、そしてデザインの在り方が模索され、絵画、彫刻、建築をはじめ数多くの素晴らしい作品が生まれました。中でもグラフィックの分野は、印刷技術の発展や雑誌メディアの隆盛を背景にめざましく発展し、新しい芸術の動向を人々に伝え、社会に浸透させる上でも重要な役割を担いました。
本展は、京都国立近代美術館所蔵の約 300 件にのぼる膨大なグラフィック作品のコレクションを中心に、同じく平明氏旧蔵のリヒャルト・ルクシュによる石膏彫像と貴重なアドルフ・ロースの家具一式を加え、世紀末ウィーンの息吹と魅力をお伝えします。
 
「目黒区美術館」ホームページ

 

京都国立近代美術館蔵

世紀末ウィーンのグラフィック

デザインそして生活の刷新に向けて

編集:

池田祐子(国立西洋美術館主任研究員)

本橋仁(京都国立近代美術館特定研究員)

牧口千夏(京都国立近代美術館特定研究員)

発行:京都国立近代美術館

©2019京都国立近代美術館

第1版:2019年1月12日

第2班:2019年3月30日

 

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