テアトル新宿で、瀬々敬久監督の「菊とギロチン」を観た! | とんとん・にっき

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テアトル新宿で、瀬々敬久監督の「菊とギロチン」を観てきました。

 

189分、3時間9分の長編です。まさか、こんなに長いとは…。

もちろん、観る前にトイレへ行って、飲み物を用意しての参戦です。

が、もう、くたくたです。

 

「テアトル新宿」入口に設けられた案内板

 

シンポジウム「大江文学の面白さをとことこ語りつくす!」に行ったときに、パネラーの一人、インテリゲンちゃんこと、民主主義の権化・高橋源一郎が、やたらこの「菊とギロチン」を薦めていたので、よしとばかりに観に行って来たというわけです。3日目ですが、ガラガラでした。

 

朝日新聞、7月7日の朝刊に、「菊とギロチン」の一面広告が載っていました。そこに高橋源一郎のコメントが。

「あの時はなにも変えられなかった。力足りなくて。でも、今度こそ変える。変えてみせる。映画の力で。」

ついでにもう一つ、田原総一朗のコメントを。

「追い詰められたアナーキーな若者たちと、差別された女相撲力士の結びつき。過酷な時代の必死の生き方に心を揺さぶられた。」

 

「菊とギロチン」撮影時、使用された衣服など(テアトル新宿)

 

「菊とギロチン」撮影時、使用された小物など(テアトル新宿)

 

「菊とギロチン」に描かれているのは、大正末期、大正12年から13年ころです。

結局は、日本が暗い時代に突入していく予兆のようなものを描いているのか?

女相撲一座とアナーキーな集団「ギロチン」との幸福な出会い。

女相撲は、昭和30年代後半まで残っていたようです。

 

主役の木竜麻生、新人、存在感のある演技で、期待できますね。

親方役の渋川清彦、良かったですね。井浦新、出てましたね。

正力松太郎役で、監督の大森立嗣が出ていました。ナレーション、永瀬正敏だったんですね、あとで知りました。

 

 

 

以下、シネマトゥデイによる

 

見どころ:

『ヘヴンズ ストーリー』などの瀬々敬久が監督を務め、第1次世界大戦終結後の大正時代を舞台に描くパワフルな一作。女性力士と平等な社会を目指すアナキストたちの不思議な縁を中心に、色恋沙汰やアクションに社会批判などを詰め込んで活写する。『GONIN サーガ』などの東出昌大と、オーディションで選出された木竜麻生が出演。共演に『んで、全部、海さ流した』などの韓英恵、『下衆の愛』などの渋川清彦、『ジ、エクストリーム、スキヤキ』などの井浦新らが名を連ねる。

 

あらすじ:

大正末期、関東大震災直後の日本では軍部の力が増し、それまでの自由できらびやかな世界は終わりを迎えようとしていた。人々が貧しさと先の見えない不安に息を詰まらせる中、東京近郊に女相撲一座“玉岩興行”が到着する。一座には剛腕の女力士たちのほかに、元遊女の十勝川(韓英恵)や家出娘たちもいた。

 

 

 

 

 

 

 

「菊とギロチン」公式サイト