ジェイン・ジェイコブスの「アメリカ大都市の死と生」が、アマゾンに注文した次の日に届きました。
実は、4月28日(土)より、渋谷のユーロスペースほかで全国順次公開される、という情報をキャッチし、映画を観る前にぜひとも「原本」を読んでおかなければと思い、さっそく購入したというわけです。とりあえず「はじめに」と「訳者解説」だけをざっと斜め読みしてみました。なにしろ2段組み500ページもある本なので、いつ全部読み終わるかは定かでありませんが…。
この本については以前から故黒川紀章の訳で出ているのは知ってはいましたが、それはこの本の前半二部だけを訳した部分訳だったようです。しかも随所に誤訳があり、よい翻訳ではなかったようです。従って、この本が本邦初の全訳だと訳者は述べています。
新版「アメリカ大都市の死と生」
著者:ジェイン・ジェイコブス
訳者:山形浩生
発行:2010年4月30日第1刷
2018年2月10日第7刷
発行所:鹿島出版会
都市論のバイブル、待望の全訳なる。
近代都市計画への強烈な批判、
都市の多様性の魅力、
都市とは、明らかに複雑に結びついている有機体である。
1961年、世界を変えた一冊の全貌。
映画「ジェイン・ジェイコブズ:ニューヨーク都市計画革命」
http://janejacobs-movie.com/index.php
見どころ:ニューヨークの都市開発に異を唱え、「アメリカ大都市の死と生」を執筆したジェイン・ジェイコブズに迫るドキュメンタリー。アメリカンモダニズムをバックにした自動車優先の都市計画に、鋭い洞察力で反対した一人の主婦の勇気ある行動を映し出す。ジャーナリストでもあるマット・ターナウアーが監督を担当。
あらすじ:ジェイン・ジェイコブズは、ニューヨークに住む建築の知識のない主婦だった。彼女は1950年代に主流だった都市計画に疑問を持ち、活気のある街を作るためにはどうしたらいいのか、生活者の視点で考え、アイデアを出す。そして都市開発の帝王といわれるロバート・モーゼスの強引な開発プロジェクトを止めるために、仲間と共に立ち上がる。