チェン・カイコー監督作品「空海―美しき王妃の謎」を観た! | とんとん・にっき

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チェン・カイコー監督作品「空海―美しき王妃の謎」を観てきました。朝一番、9時50分の回でしたが、映画館内は、ガラガラと言っていいほどで、ほとんどがお年寄りの方たちでした。チェン・カイコー作品ということで、ある種、期待して観に行ったのですが、こういう映画だとは知らず、正直言って失敗でした。僕の趣味にはまったく合いません。

ウィキペディアによると、「空海」は、平安時代初期の僧、弘法大師で知られる真言宗の開祖のこと。日本天台宗の開祖最澄(伝教大師)と共に、日本仏教の大勢が、今日称される奈良仏教から平安仏教へと、転換していく流れの劈頭に位置し、中国より真言密教をもたらした。僕はこちらの方を期待していましたが、大いなる勘違いでした。

チェン・カイコー監督作品「空海―美しき王妃の謎」の原作は、「陰陽師」シリーズ、「神々の山嶺」などのベストセラー作家・夢枕獏。その原作が「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(KADOKAWA)、さもありなん。文庫本にして全4巻、総ページ数1900を超えるという。夢枕獏が1988年から2004年まで足かけ17年にわたって書き継いだ渾身の大作。ま、KADOKAWAお得意のエンターティンメントですね。

以下、過去の記事より
チェン・カイコーの作品は、ずいぶん昔に「さらば、わが愛/覇王別姫」(1993年)を観たことがありますが、名前が知られている割りには作品を観ていないことに気がつき、去年、まとめてDVDを借りて観ることにしました。観た作品は3本、デビュー作の「黄色い大地」1984年、そしてハリウッドに進出したが失敗作と言われている「キリング・ミー・ソフトリー」2001年、そして作家性が感じられないと批評されていますが、興行的には大当たりした 北京ヴァイオリン」2001年です。
チェン・カイコー監督の「キリング・ミー・ソフトリー」を観た!
チェン・カイコー監督の「運命の子」を観た!

以下、シネマトゥデイによる

見どころ:空海を主人公にした夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を実写化した歴史ドラマ。7世紀の中国を舞台に、遣唐使として同国を訪れた若き日の空海が不可解な権力者連続死亡事件の真相を追う。メガホンを取るのは、『さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき)』などの名匠チェン・カイコー。『ヒミズ』などの染谷将太が空海を、『黄金時代』などのホアン・シュアンが彼と一緒に事件に挑む詩人・白楽天を演じる。日中の俳優陣の顔合わせに加え、湖北省襄陽市に建てられた唐の都のセットにも注目。

あらすじ:7世紀、唐の時代の中国。若き日の空海(染谷将太)は、遣唐使として日本から唐へ向かう。密教の全てを会得しようという決意に燃える中、ひょんなことから詩人の白楽天(ホアン・シュアン)と出会う。交流を重ねていく一方、権力者が連続して命を落とす不可解な事件が唐の都で起きていた。その真相に迫ろうとする空海と白楽天だが、二人の前に歴史が生み出した巨大な謎が立ちはだかる。









「空海―美しき王妃の謎」公式サイト

朝日新聞:2018年2月23日