酒井充子監督の「台湾三部作最終章 台湾萬歳」を観た! | とんとん・にっき

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酒井充子監督の「台湾三部作最終章 台湾萬歳」を、ポレポレ東中野で観てきました。


酒井充子監督の台湾三部作とは、「台湾人生」「台湾アイデンティティー」そして今回の「台湾萬歳」です。僕はたまたま「台湾アイデンティティー」を観ていたし、同様の趣旨の映画で、ホァン・ミンチェン(黄銘正)監督の「湾生回家」を観ていたことを思い出しました。


チラシの裏には、以下のようにあります。


台湾は1895(明治28)年から1945(昭和20)年までの51年間、日本の統治下にあった。時は経て、東日本大震災の際、台湾から200億円を超える義援金が寄せられたことは記憶に新しい。私たちは歴史的経緯をものともしない台湾の人々の思いやりに言葉を失ってしまう。

酒井充子監督は、台湾三部作の幕開けとなった『台湾人生』では、激動の歴史に翻弄された5人の日本語世代たちの日本統治時代、戦後の国民党独裁時代を経て現在に至るまでの人生に焦点を当て、『台湾アイデンティティー』では、第二次世界大戦、二二八事件、白色テロという歴史のうねりによって人生を歩み直さなくてはならなかった6人を通して台湾の戦後の埋もれた時間を描き出した。

そして最終章・・・。時代が変わろうとも、台湾の海に、大地に向き合い、汗を流して 生きてきた人々がいる。本作では「変わりゆく台湾」を描いた前2作に呼応するかのように「変わらない台湾」の姿を尊敬の念を込めて描いた。

台湾の原風景が色濃く残る台東縣―。そこで暮らす人々の生活の中心には今でも「祈り」、「命への感謝」、「家族」がある。いつしか日本人が失いつつあるものが、かつて<麗しの島>と呼ばれたこの島に生きている。台・湾・萬・歳。


おもな撮影地、台東縣成功鎮とは


台東縣は人口約22万5千人。アミ族、ブヌン族、タオ族など多様な民族が暮らしている。成功鎮は人口約1万5千人。原住民族と漢民族系の人たちがほぼ半数ずつ暮らしている。台湾の南東部、太平洋と山脈に囲まれ、もともとアミ族が暮らしていた地域。1920(大正9)年、「マラウラウ(麻荖漏)」から「新港(しんこう)」に改称された。1932(昭和7)年に漁港が竣工して以降、日本人や漢民族系の人たちが移住し、漁業と農業の街が作られていった。日本人移民が持ち込んだ「カジキの突きん棒漁」がいまも続けられている。日本の琉球諸島の南西に位置しており、最も近い与那国島との距離は110km以下。ちなみに、沖縄から与那国は約400km。


以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。


見どころ:『台湾人生』『台湾アイデンティティー』などの酒井充子監督が、台湾3部作の最終章として手掛けたドキュメンタリー。さまざまな民族が生活する台東縣を取材し、そこに住む人々の様子を収める。かつて日本人が持ち込んだ漁法で魚を捕る漁師など、台湾に残る日本の文化が興味深い。


あらすじ:台湾の南東部に位置する台東縣。台湾の原風景が残るこの地には、先住民族と漢民族系の人々が共存する。彼らの暮らしには、祈り、命への感謝、家族といった日本で失われそうになっているものが残されている。さらに漁場では、日本人が伝えた昔ながらのカジキの突きん棒漁が今も続けられていた。


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「台湾萬歳」公式サイト


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