「すみだ北斎美術館」を観てきました。開館記念展覧会「北斎の帰還―幻の絵巻と名品コレクション―」が1月15日までだというので、見逃すわけにはいかないので、なにはともあれ行ってきました。観に行ったのは1月13日、ギリギリ間に合いました。やはりお年寄りが多く、現代建築との違和感はあるものの、たくさんの人で混雑していました。
思っていた以上に小さな建築でした。トイレが少ないとか、ロッカーが地下にあるとか、エレベーターでしか移動ができないとか、いろいろ不満はありますが、区立の美術館としてはよくできているほうだと思います。なにしろ形が斬新、入札が何回となく不調になり、できないのではないかと気をもませましたが、できてみると、さすがは妹島和世の作品になっています。
設計コンセプトは、以下の通りです。(ホームページによる)
・訪れる人が気軽に立ち寄ることができる、公園や地域と一体となった美術館です。大きな1棟ではなく、スリッ トによりゆるやかに分割された外観とすることで、周辺の下町市街地のスケールとの調和を図っています。
・建物全体をゆるやかに分割するスリットは、地上階部分ではアプローチの空間となっており、外部通路で結ばれています。建物全体に「裏」をつくらず、周辺地域のどこからでもアクセスすることができます。
・浮世絵作品の保存展示を考慮し、建物全体として閉じながらも、スリット部分からは館内の様子が伺え、地域の人々にとってすみだ北斎美術館が身近に感じられるものとなります。また、館内からも公園や周辺地域を眺めることができ、最上階からは東京スカイツリー®といった墨田の特色を眺めることができます。
・建物外壁は、淡い鏡面のアルミパネルを使用しています。建物外壁にやわらかく下町の風景が映り込み、周辺地域の風景に溶け込みます。また、ゆるやかに変化するヴォリュー ム は風景の映り込みをゆるやかに変化させ、見る角度によって表情の変化する外観となります。
「すみだ北斎美術館」ホームページ
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