エルマンノ・オルミ監督の「木靴の樹」を観た! | とんとん・にっき

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神田・神保町の岩波ホールで、

エルマンノ・オルミ監督の「木靴の樹」を観てきました。

1978年のイタリア映画、3時間7分の大作です。

北イタリアの貧しい農村の暮らしを描いた作品です。


カンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールを始め、

世界の映画賞を受賞。

映画史に清冽な光をはなつ伝説の名作が、

四半世紀の歳月を経て再公開!


世界の巨匠エルマンノ・オルミ監督の

長き映画人生における金字塔。

名もなき人々に向ける優しく深い眼差し。

社会の不条理への静かな告発。


秋のとりいれ、冬のおき火のもとでの語らい、

春の日差しへの夢…。

土とともに生きる人々の営みが、

美しく静謐な映像のなかで描かれてゆく。


人々の暮らしが大地の四季のめぐりとともにあった時代。

農家の貧しくつましい日々が、慈しみをこめて映し出されてゆきます。

厳しい農作業、祭り、結婚、出産、喜びと悲しみ、

現代の文明社会とは対極にある人々の暮らしは、

今日の私たちの心に一層の切実さを持って迫ってくることでしょう。


以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。


チェック:19世紀末の北イタリアの農村に暮らす4家族の日常と美しい風景を、自然光だけで描いたヒューマンドラマ。農作物の栽培や家畜の飼育などに汗を流し、教会へ通い、子供が生まれたり結婚したりするなか、ある悲劇が訪れるさまを映し出す。『聖なる酔っぱらいの伝説』などのイタリアの名匠、エルマンノ・オルミがメガホンを取り、出演者は、舞台となったベルガモに暮らす農民たち。ドキュメンタリーのようなリアルな描写と、貧しいながらもたくましく生きる登場人物たちを捉えた人間賛歌に圧倒される。


ストーリー:19世紀末のイタリア北部ベルガモ。小作人として農場で暮らしながら働くバティスティ一家ら4家族は、土地や住居、家畜や農具などの全てを領主に借りて生活していた。ある日、バティスティー家の幼い息子ミネクの木靴が壊れてしまう。学校までの長い道のりを通う息子のために、父親は河の近くにあるポプラの樹から木靴を作ることにするが……。


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「木靴の樹」公式サイト