ルーヴル美術館を観た:レオナルド・ダ・ヴィンチ編 | とんとん・にっき

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4月23日から4月30日まで8日間、フランス旅行を楽しみました。ルーヴル美術館へ行ったのは第6日目の午前中でした。ルーヴルへはじめて行ったのは1988年11月のこと、その後何度か行きましたが、ちゃんと観たのは今回が初めて。ちゃんとと言ってもあの大きな広いルーヴルの1階と2階のごく一部だけです。しかし、ガイドさんがよかったのか、ルーヴル美術館必見(「週刊 世界の美術館」ルーヴル美術館①)の10点のほとんどを観ていました。まあ、何を観るかは人それぞれですが…。


ルーヴル屈指の名品、といえば、なんといっても「モナリザ」であることは言うまでもありません。レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作中の傑作です。「モナリザ」は1点のみ別のところに展示してありましたが、その他のレオナルド・ダ・ヴィンチの作品はまとまって展示されていました。そのうちの1点でも日本に持ってくれば、長蛇の列間違いなしの名品ばかりです。


以下、「ルーヴルガイド」より。


普遍の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ

ルーヴル美術館で最も卓越しているのは、何と言ってもレオナルド・ダ・ヴィンチの世界唯一の絵画コレクションである。最も貴重な作品は、「モナリザ(ジョコンダ)」であることは間違いない。フラ ンソワ1世が取得し、愛着を持っていた作品で、絵画陳列室の至宝のように扱っていたという。画家、彫刻家、建築家、技師、音楽家、詩人、哲学者、天文学者、解剖学者、地質学者、植物学者として、ダ・ヴィンチは、万物の知識を飽くことなく求め、いくつかの分野では先駆者として、正真正銘の直観的天賦の才能を発揮した。絵画の視点を哲学の斬新な形態として理論化し、知覚媒体の役割を与えたのは、理知的思弁と視的実証を描写によって統合できるからである。


後継者たちは、並外れた芸術家ダ・ヴィンチをイタリア・ルネサンスの象徴であるかのように賛美した。彼はボッティチェルリが代表するクァットロチェントの影響を受けた芸術との転換期に活動したのである。ルーヴル美術館では、彼の代表的絵画作品のパノラマを展示しており、デッサンの見事なコレクションも所蔵している。


「岩窟の聖母」

1483-1486年

跪いた聖母マリアは、幼いバプテスマのヨハネに庇護の手をのせている。右には天使に支えられた幼子イエスのふっくらした手が、心和む恵みの仕草を見せている。


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「リーサ・ゲラルディーニの肖像」

通称「モナリザ」

又は「ジョコンダ」

1503-1506年

ダ・ヴィンチがその多くの作品に再現したこの微笑みは、フィレンツェの名士フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻リーサ・ゲラルディーニのものと思われている。


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「聖アンナと聖母子」

1510年頃

ダ・ヴィンチの死まで傍らにあったこの作品は、未完成であり、素描が絵の下に透けて見える。


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「洗礼者聖ヨハネ」

1516-1519年頃

アンボワーズで彼自身の手で仕上げた最後の作品、と推測されている。


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ルーヴル美術館公式ウェブサイト(日本語)


lou4 「ルーヴルガイド」

公式図録

600点のコレクションを掲載







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「週刊 世界の美術館」NO1

ルーヴル美術館①

2008.7.24/7.31合併号







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「初めてのルーヴル」
著者:中野京子
発行:2013年7月5日
発行所:集英社





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「ルーヴル美術館の楽しみ方」

著者:赤瀬川原平、熊瀬川紀

発行:1991年11月20日
発行所:新潮社・とんぼの本







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