サラ・ポーリー監督のドキュメンタリー「物語る私たち」を観た! | とんとん・にっき

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TBSラジオの「赤江珠緒のたまむすび」、仕事しながらいつも聞いてるんですよね。毎週火曜日の「アメリカ流れ者」は映画評論家・町山智浩が、だいたいはカリフォルニア州バークレーから電話で出演します。8月19日(火)は、女優が自らの出生の秘密に迫るドキュメント「物語る私たち」が紹介されました。

町山智浩が映画『物語る私たち』を語る - YouTube


そんなわけで、渋谷のユーロスペースで「物語る私たち」を観てきました。自分で監督した、自分自身のドキュメンタリー映画です。正直言って「物語る私たち」は、男の僕にはよくわからない個所の多い作品でした。女優でもあるサラ・ポーリーは、「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」という映画を27歳で監督した女性です。70歳を過ぎた夫婦の奥さんが認知症になってしまうという映画でした。原作は、ノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローの短編集「イラクサ」に入っている物語です。


「サラだけがパパに似ていない」とは、ポーリー家のお決まりのジョークでした。サラは少し不安になります。本当のパパはパパじゃないかもしれない。男2人、女2人の末っ子だったサラは、パパに似ていないという言葉が気になって、女優だった母ダイアンの人生を辿り始めます。サラ・ポーリー一人だけが、子供のころ赤毛でした。親戚中探しても、赤毛の人が誰もいません。


夫と5人の子供を残し、サラが11歳の時に若くして亡くなった母ダイアン。サラが、本当のパパを探していくというドキュメンタリーの物語です。ダイアンを知る人にインタビューを重ねるうちに、サラは家族を傷つけかねない事実に辿りつきます。サラの知らない母ダイアンの秘密の恋でした。「母にはたぶん他に男がいたんじゃないか」と聞くと、母の友人が「いたわよ」と言います。ダイアンが家族を置いて芝居に出いた「その時にいた俳優3人のうちの誰かがあなたのお父さんよ」と言われます。


町山智浩は最後に次のように言います。「最初お母さんを探る映画だと思って見ていると、最後はサラ・ポーリーと父の愛の物語なんですね」と。


以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。


チェック:『死ぬまでにしたい10のこと』などの女優で、『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』ではメガホンを取ったサラ・ポーリーが自分の出生の秘密を追ったドキュメンタリー。幼いころより4人の兄姉に父親と容姿が似ていないことをジョークでからかわれていたサラが、彼女が11歳のときにこの世を去った母親ダイアンの本当の姿を知るべく家族や関係者たちへのインタビューを敢行する。生前の母親の生きざまを魅力的に浮かび上がらせ、監督としても評価の高いサラの手腕とセンスが光る。


ストーリー:女優であり映画監督でもあるサラ・ポーリーの母、ダイアンは明るく無邪気で、誰からも愛されたが、サラが11歳のときに亡くなってしまう。「サラだけがパパに似ていない」という兄姉たちのジョークが心に引っ掛かっていたサラは、母の人生について調べてみようと決意。ところが皆が語るのは、サラがこれまで知り得なかった母の恋であり……。


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「物語る私たち」公式サイト

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