ジーン・シャープの「独裁体制から民主主義へ 権力に対抗するための教科書」を読んだ! | とんとん・にっき

ジーン・シャープの「独裁体制から民主主義へ 権力に対抗するための教科書」を読んだ!

 

ジーン・シャープの「独裁体制から民主主義へ  権力に対抗するための教科書」(ちくま学芸文庫:2012年8月10日第1刷発行、2023年2月5日第9刷発行)を読みました。

 

「100分de名著」2023年1月の再放送です。

100分de名著「ジーン・シャープ 独裁体制から民主主義へ」!

 

「100分de名著」読解本

「100分de名著」2023年1月読解本

すべての民主化運動の

傍らに本書が。

非暴力的運動が世の中を変える!

世界29言語で読まれる独裁政権打倒のロードマップ

非暴力的闘争研究家シャープの主著、本邦初訳

 

アメリカの非暴力的闘争の研究家による独裁政権打倒へのロードマップ。本書は東欧諸国の「オトポール!」、「アラブの春」やウォールストリート占拠など、すべての抵抗運動の渦中で人々に教科書として読まれた。史上数々の独裁体制を緻密に分析・研究した成果を踏まえ、非暴力の反体制運動の全体像を示し、誰もが展開できる具体的な小さな戦略を粘り強く続ける実践的な方法論を解き明かす。世界で数々の賞を受けたドキュメンタリー映画「非暴力革命のすすめ――ジーン・シャープの提言」がNHK・BSで放映されるや、大きな注目を

得た。世界29言語で読まれるシャープの主著の本邦初訳。「非暴力的行動の198の方法」を付す。

 

ここで語られる方法論は、動かし難く見える社会システムを変えるためにも有効なものである。しかもそれは、天才でない、ごく普通の人間にも実践可能なもの。それがシャープ博士のメッセージだ。

――「訳者あとがき」(瀧口範子)より

 

誰もが展開できる具体的な小さな戦略を

粘り強く続ける実践的な方法論を解き明かす

 

目次

はじめに

第1章 独裁体制に直面することの現実

第2章 交渉に潜む危険性

第3章 政治的な力は何に由来するのか?

第4章 独裁体制にも弱みがある

第5章 力を行使する

第6章 戦略計画の必要性

第7章 戦略を立案する

第8章 政治的抵抗を応用する

第9章 独裁体制を崩壊させる

第10章 永続する民主主義のための基礎作り

あとがきにかえて

謝辞、そして「独裁体制から民主主義へ」が書かれた背景について

さらに知りたい人への文献案内

訳者あとがき

非暴力的行動198の方法

 

ジーン・シャープ:

1928ー2018年。オハイオ州生まれ。オハイオ州立大学卒業後、オックスフォード大学で政治理論の博士号を取得。マサチューセッツ大学ダートマス校で教壇に立ち、またハーバード大学国際関係センターで30年以上の研究生活を過ごす。1983年にアインシュタイン研究所を創設し、自ら上級研究員として在籍。「非暴力のマキャヴェリ」「非暴力運動のクラウゼヴィッツ」と称される理論家。

 

瀧口範子:

ジャーナリスト、編集者。テクノロジーや建築を中心に執筆活動をしている。上智大学外国語学部を卒業。スタンフォード大学工学部コンピューター・サイエンス学科客員研究員(フルブライト・ジャーナリストプログラム)。シリコンバレー在住。