宮沢りえの「湯を沸かすほどの熱い愛」を観た!
湯を沸かすほどの熱い愛
BS101 NHKBS1
2023/12/27(水) 13:00-15:07
本作でヒットを飛ばし、後に『長いお別れ』(2019)、『浅田家!』(2020)などを監督した中野量太による作品。
一年前に夫・一浩が蒸発し、中学生の娘・安澄を一人育てる幸野双葉が、癌を宣告されながらも家族の再建に奮闘する姿が描かれます。
次々と降りかかる逆境に負けじと明るく振る舞う主人公を宮沢りえが好演。共感しやすい、人間味溢れるキャラクターを作り上げています。
変わった形ながらも家族の在り方を描いた内容が高く評価されている一作です。
以下、過去に書いたブログの再掲です。
「空海―美しき王妃の謎」が、あまりにも僕が思っていた作品と違っていたので、憤懣やるかたない気持ちで家に帰り、気分を新たにテレビで録画してあった映画を観ることにしました。
観た映画は、あまりにも通俗な題名がつけられていた映画で、今まで敬遠していました。テーマが主人公が末期ガンで余命あとわずか、というのもありふれたものでした。2017年12月20日テレビ東京で放映された宮沢りえ主演の「湯を沸かすほどの熱い愛」でした。
12/29(水)9:00PM(2H18M)テレビ東京1
宮沢りえ、といえば、18歳の時の篠山紀信撮影のヘアーヌード写真集「Santa Fe」(1991年)でしょう。150万部も売上げたというから凄い。今から27年前のことです。建築雑誌を数冊、毎月定期的に注文していた本屋さんのおばさんに予約を入れましたが、取りに行ったときは、やはり恥ずかしい思いをしました。ちなみにヘアーヌード解禁に繋がったという、同じ篠山紀信の樋口可南子33歳の時の「water fruit 樋口可南子写真集」(1991年)も持っています。
僕が観た宮沢りえの映画はというと、
「たそがれ清兵衛」(2002年)
「父と暮らせば」(2004年)
「紙の月」(2014年)
そして
「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016年)
「紙の月」は凄かった。宮沢りえの転機となったもの、ですね。
角田光代の「紙の月」を読んだ!
角田光代原作×吉田大八監督×宮沢りえ主演「紙の月」を観た!
「父と暮らせば」は、以下に少しだけ…。
観たけど、ブログに書かなかった日本映画!
さて、「湯を沸かすほどの熱い愛」ですが、普段は映画を観て泣くことはほとんどない僕ですが、この映画は、後半、泣けました。涙が止まらないとはこのことか、ビジョビジョでした。二重、三重に親子関係が露になってきます。最後の宮沢りえの死顔がまた泣けます。女優がここまでやるかと、驚きました。子役がまた素晴らしい。どんどん成長していきます。オダギリ・ジョーをはじめ、男優陣がまた素晴らしい。素晴らしいにつきます。キャスティングの妙です。ラストの「人間ピラミッド」は蛇足です。
以下、「物語」(ウィキペディアによる)
夫の一浩とともに銭湯を営んでいた双葉は、夫の失踪とともにそれを休み、パン屋店員のバイトで娘の安澄を支えていた。ある日職場で倒れた彼女が病院で検査を受けると、伝えられたのは末期ガンとの診断であった。2~3カ月の余命しか自分に残されてはいないと知り落ち込む双葉だったが、すぐに残されたやるべき仕事の多さを悟り立ち上がる。
まずいじめに悩み不登校寸前に陥った安澄を立ち直らせ、級友たちに言うべきことを言えるようにさせること。そして行方不明の一浩を連れ戻し、銭湯を再度開店するとともに家庭を立て直すこと。双葉は持ち前のタフさと深い愛情で次々と仕事をこなし、一浩とともに彼が愛人から押し付けられた連れ子の鮎子をも引き取って立派に家庭を立て直した。その上で、彼女は夫に留守番をさせて娘たちと旅に出る。彼女の狙いは、腹を痛めて得た娘ではない安澄を実母に会わせることだった。道すがら出会ったヒッチハイク青年拓海の生き方をも諭し、義務を果たそうとした双葉だったが、やがて力尽きて倒れる。だが、彼女の深い思いは家族たちを支え、そして拓海や、安澄の実母・君江、夫の調査に当たった子連れの探偵・滝本の心にも救済をもたらすのだった。静かに眠りについた彼女に導かれるように、新たな繋がりを得て銭湯で行動しはじめる人々。彼らを見守る双葉の心が、煙となって店の煙突から立ち上った。
以下、シネマトゥデイによる
見どころ:『紙の月』などの宮沢りえと、『愛を積むひと』などの杉咲花が母娘を演じ、余命宣告を受けた主人公の奮闘に迫る家族ドラマ。行方不明の夫を連れ戻すことをはじめ、最後の四つの願い事をかなえようと奔走するヒロインの姿を捉える。『チチを撮りに』などの中野量太が監督と脚本を担当し、物語を紡ぎ出す。母親と娘の強い絆はもとより、人生の喜怒哀楽を詰め込んだストーリーに夢中になる。
あらすじ:1年前、あるじの一浩(オダギリジョー)が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだったが、双葉(宮沢りえ)と安澄(杉咲花)母娘は二人で頑張ってきた。だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れ、精密検査の結果末期ガンを告知される。気丈な彼女は残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする。
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