山下敦弘監督の「苦役列車」を観た! | とんとん・にっき

山下敦弘監督の「苦役列車」を観た!

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別所哲也は毎朝6時から9時まで毎朝J-WAVEでパーソナリティを務めています。たまたまJ-WAVEを聞いていたら、別所哲也がたしか「本とコーヒー」をテーマに、9時間生放送をしていました。なんかの記念番組だったのでしょうか?


たまたま西村賢太がゲストに出ていて、もちろん話題は芥川賞を受賞した「苦役列車」でしたが、基本的には「私小説」だということで、いろいろと自作について語っていました。落ち込んだときはどうしてますか、という質問には、すかさず酒、と答えていました。お薦めの本ということでは、玉袋筋太郎の「新宿スペースインベーダー 昭和少年凸凹伝」を絶賛していて、たんなるお世辞ではなく、「あれには負けた」と芥川賞作家はぼやいていました。玉袋が本を書いていたということでどういう本なのか、興味津々です。


昭和42年生まれ、新宿に育った玉袋筋太郎さんの自伝的小説。
西新宿を舞台に繰り広げられる少年たちの物語。
昭和50年代の懐かしい風景が甦ります。


玉袋は、TBSラジオ「たまむすび」の金曜日にTBSアナウンサーの小林ハルカと絶妙なコンビで面白おかしく語っています。TOKYOMXの「5時に夢中」にも土曜日コメンテーターとして宇多丸と一緒に鋭い突っ込みを披露しています。なんか日がなラジオばかり聞いているようで、話は大いに横道の逸れましたが・・・。


ほぼ原作に忠実につくられていました。風俗の店から出て来るところでこの作品は始まり、そして終わります。映画の感想は、というと、森山未來がやたらと煙草をふかしていたこと、高良健吾がイイ男過ぎて肉体労働には似合いそうもないこと、前田敦子が態度をハッキリせずに煮え切らないこと、等々、見終わった後もスッキリしませんでした。怪我をした年上の同僚との交流は、ちょこっと涙を誘いましたが・・・。


森山未來の「モテキ」(ブログには書いていませんが)も観たし、高良健吾の「軽蔑」も観たし、山下監督の「マイ・バック・ページ」も観ました。最近、小説作品が原作の映画が多いのが目につきます。観る人は原作を読んで勝手にイメージをつくっているから、小説が原作の作品の映画化はなかなか難しい。


北町貫太19歳

小5の時、父親が犯した

性犯罪により一家離散

中学卒業後、日雇い人足仕事で

その日暮らしを続けている

唯一の楽しみは読書


チェック:貧しい肉体労働青年の青春を描いて第144回芥川賞を受賞した西村賢太の小説を、『マイ・バック・ページ』などの山下敦弘監督が映画化。1980年代後半を背景に、19歳の日雇い労働者で、酒におぼれる主人公を中心に、その友人、主人公があこがれる女性の青春模様を描く。主演を『モテキ』の森山未來が務め、ほかに『軽蔑』の高良健吾、AKB48の前田敦子が共演。独特の世界観を持つ原作に挑戦するさまざまなジャンルの作品を手掛ける山下監督と、旬の俳優たちによるコラボレーションから目が離せない。

ストーリー:1980年代後半。19歳の北町貫多(森山未來)は日雇い労働で得た金を酒に使い果たし、家賃も払えない生活を送っていた。他人を避けながら孤独に暮らす貫多だったが、職場で専門学校生の日下部正二(高良健吾)と親しくなる。そんなある日、古本屋で働く桜井康子(前田敦子)に一目ぼれした貫多は、日下部に取り持ってもらい彼女と友達になるのだが……。

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