レオス・カラックス監督の「ポンヌフの恋人」を(再び)観た! | とんとん・にっき

レオス・カラックス監督の「ポンヌフの恋人」を(再び)観た!

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映画とは全く関係ないが、僕の中では「ポンヌフ」といえば、クリストの「ポン・ヌフ、パリのためのプロジェクト」を、すかさず思い出します。実際に1985年9月22日、300人の専門職作業員のグループは、クリストの一時的芸術作品「ポン・ヌフの梱包」を完成させました。



手元に「TUTAYA CLUB シネマハンドブック」(1996年9月1日発行)があります。「ポンヌフの恋人」の項には以下のようにあります。


セーヌ川にかかるパリ最古の橋ポンヌフを住みかにしている大道芸人。彼は、失恋し目の病に冒された女子学生と心を結ばせるのだが・・・。橋の上で踊る2人の後に舞い上がる花火、抱き合う2人を包む白い雪。随所に名シーンがちりばめられている。


実は同じジュリエット・ビノシュの「ダメージ」も何度も検索して、先日やっと探し当てて観ることができました。その後、続いて「ポンヌフの恋人」も、やっとTUTAYAで見つかり、再び観たというわけです。いつ頃見たのか、日本で公開の封切りの時ですから、僕が観たのは1990年代の初め、ということになります。その頃は、ジュリエット・ビノシュは、まだまだ駆け出しの女優でしかありませんでした。僕がビノシュに注目しだしたのも、「ダメージ」からでした。クリストの「ポン・ヌフの梱包」は実現したのが1985年、「ポンヌフの恋人」の公開はクリストに遅れること6年、1991年のことでした。


そう言えば、2人が橋の上からセーヌ川に飛び込み、砂利運搬船に助けられて行き先を聞くと、「ル・アーヴル」と答えます。実は「ル・アーヴルの靴みがき」は、「ポンヌフの恋人」と一緒にTUTAYAで借りたものでした。そうそう、思い出しました。ポンピドー・センター前の広場で、太ったおじさんがやっていた大道芸を見ました。映画でも青年がやっていた「火を噴く」ヤツも。「ジャポネ、ジャポネ?」と言うので、ついつい見料を奮発しました。


この映画を再度観て、始めてレオス・カラックスに注目するようになりました、なにしろ、いくつかの短編をのぞけば、20年で4本しか撮っておらず、かなり寡作な作家で、完璧主義者のようです。


以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。


解説: レオス・カラックス監督による『ボーイ・ミーツ・ガール』『汚れた血』に続く青春3部作最終章のニュープリント版、HDリマスター版。孤独な青年と深い絶望の闇に生きる女性の運命の出会いを描く。3部作を通して主人公を演じるのは、オムニバス作品『TOKYO!』でもカラックス監督作品に出演したドニ・ラヴァン。ヒロインを、本作への出演を機に国際派女優として飛躍したジュリエット・ビノシュが熱演する。くすんだパリの風景と共によみがえる究極の愛の物語を、ニュープリント版で堪能したい。

あらすじ: ある晩、大道芸人アレックス(ドニ・ラヴァン)は車に足をひかれてしまう。それを不治の眼病で、失明の危機にある画学生ミシェル(ジュリエット・ビノシュ)が見つめていた。その後、アレックスがすみかである改修中のパリ最古のポンヌフ橋に戻ると、ベンチにはミシェルが横たわっており……。


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