吉瀬美智子・阿部寛主演の「死刑台のエレベーター」を観た! | とんとん・にっき

吉瀬美智子・阿部寛主演の「死刑台のエレベーター」を観た!

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「死刑台のエレベーター」を観てきました。僕にとって映画館へ行って観るのは、久しぶりのこと。オリジナル作品は、ルイ・マル監督、ジャンヌ・モロー主演、そのリメイク版ということでの期待も大きく、主演が僕の好きなタイプの吉瀬美智子と聞けば、見逃すわけにはいきません。吉瀬美智子の作品は、過去に「白夜」を一本だけ観ました。しかし、残念なことに館内はガラガラでした。さて、作品はというと、もちろん昔の作品は何度か観てはいますが、ほとんど憶えていません。なにしろ1957年の名作ですが、まあ、時代も違えば、背景も違う、まったく違った作品と思えば、それはそれでいいわけです。


女は「もう絶えられない、愛してる」、男は「僕も愛してる」、女「もう離れられない。だからやるのよ」。吉瀬と阿部ちゃんのそれぞれの顔のアップと独白で物語は始まります。吉瀬美智子が社長夫人ではちょっと若過ぎること、その愛人の阿部寛が夫を殺して一緒に逃げようと、女にそそのかされます。その男が、かっこつけてる割にはドジなこと、証拠の品を取りに戻ったら、ビルの電源が落ちて、エレベーターが止まってしまいます。焦りまくる阿部ちゃん。なんか全体にちぐはぐです。最も駄目な箇所は吉瀬美智子が2回ほど怒鳴り込むところ、一つは美容院へ、もう一つは若者たち2人の住まいへ。怒鳴り方が突然でしかも一本調子、そこだけセリフが浮いていました。セリフがなければ一流なのに残念、と言われれば吉瀬も発憤するかも。


主役の2人はいいとしても、警官の玉山鉄二とその恋人美容師の北川景子の2人は、これまた訳が分かりません。なんで警官が大暴れしなければならないのか? 組長とのカーチェイスも意味不明。結局は、なんとか百戦錬磨の名脇役に支えられて、この映画は成り立っています。会長の津川雅彦、組長の平泉成、追求する女刑事の熊谷真美、ちょっとわざとらしい守衛の笹野高史、そしていつもの圧巻な演技は柄本明です。背景がいい。昔の面影を残す重厚な建物(海岸通りの「日本郵船歴史博物館」)と、異国のような街並み、その風景がこの物語の虚構性を支えています。エンドのYUKIの歌がいい。


以下、とりあえずシネマトゥデイより引用しておきます。


チェック:ヌーベルバーグの傑作と評されるルイ・マル監督の同名サスペンスを、世界で初めてリメイク。不倫関係にある男女が完全犯罪を企てるものの、エレベーターのアクシデントによって計画に狂いが生じていく様を描く。監督は、『のんちゃんのり弁』の緒方明。主演は、『ライアーゲーム』シリーズの吉瀬美智子と、『トリック』シリーズの阿部寛。さらに、もう一つ殺人事件に手を染める若いカップルを『ハゲタカ』の玉山鉄二と、『花のあと』の北川景子が演じる。


ストーリー:医療グループの社長夫人・芽衣子(吉瀬美智子)は若い医師・時籐(阿部寛)と愛人関係になり、年の離れた夫を自殺に見せかけ殺害することを計画。犯行当日、芽衣子は約束の場所で時籐を待つが彼は一向に現れない。芽衣子がいら立ちを募らせる一方、時籐はエレベーターの中に閉じ込められるアクシデントに巻き込まれていた。


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「死刑台のエレベーター」公式サイト


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