日本橋高島屋が重要文化財に! | とんとん・にっき

日本橋高島屋が重要文化財に!

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日本橋高島屋、百貨店初の重文指定へ 文化審答申

文化審議会(西原鈴子会長)は17日、東京・日本橋の高島屋東京店、富山県立山町と富山市の白岩堰堤(えんてい)砂防施設など8件の建造物を重要文化財に指定するよう、塩谷文部科学相に答申した。また重要伝統的建造物群保存地区として、石川県輪島市の黒島地区と、福岡県黒木町の黒木地区を選定するよう答申した。

高島屋東京店は、百貨店建築で初めての重文指定。西欧の歴史様式に日本的要素を加味した戦前の建築部分と、戦後の村野藤吾による近代建築の手法を駆使した増築部分が、一体不可分の高い完成度を持つと評価された。

asahicom:2009年4月17日


東京・日本橋の高島屋東京店が、重要文化財に指定されました。高橋貞太郎の設計により1933年に完成したもので、1952年から4期に渡っての増築部は村野藤吾の設計によるものです。当初は日本生命館として建てられたようですが、それがいつ、どうして百貨店に変わったのかはよく分かりません。この建物は、 高橋貞太郎(1892-1970)のコンペ当選案をもとに、 片岡安(1876-1946)を顧問に迎え、 高橋貞太郎と前田健二郎(1892-1975)とが共同で設計したと、「近代建築散策」に載っています。


高島屋の「プレスリリース」によると、高島屋東京店は「西欧の歴史様式に日本的な要素を加味した高橋貞太郎による当初設計部分と、近代建築の手法を駆使した村野藤吾の設計による増築部分から成り立っており、その全体が一体不可分の建築作品として完成度が高く、わが国の百貨店建築を代表するものの一つとして重要である」としています。続けて「当社は、百貨店建築として初めて重要文化財の指定を受けた意義を十分認識し、将来にわたり建物の保存活用に努めてまいります。また、ご来店頂くお客様に今まで以上にショッピングと建物の文化的価値の両面を楽しんで頂けるよう新たな取り組みをしてまいります」と、決意のほどを述べています。



日本橋高島屋(旧日本生命館):外観(設計:高橋貞太郎

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日本橋高島屋:増築部(設計:村野藤吾)

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日本橋高島屋:店舗内部

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高島屋プレスリリース


近代建築散策:日本橋高島屋(旧日本生命館)