バズ・ラーマン監督の「オーストラリア」を観た!
ニコール・キッドマンが出るというので、期待して観に行ってきました。なんとバズ・ラーマン監督は、デカプリオの「ロミオとジュリエット」や、ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーの「ムーラン・ルージュ」の監督だったという。バズ・ラーマンはオーストラリアの出身、そういえばニコール・キッドマンもオーストラリア出身でした。
2時間45分というけっこう長い、アドベンチャーとラブロマンスの作品ですが、前半はまさに陳腐な西部劇、後半はありきたりの戦争映画です。そこでCGが大活躍。壮大なオーストラリアの大自然を怒濤のように牛が走ります。1500頭の牛に崖まで追い込まれる場面は壮絶です。沖合に停泊する客船へ避難する人々にも圧倒されます。製作費はオーストラリア映画史上最高額の140億円。確かに膨大な制作費がかかっているのは頷けます。しかし、カウボーイが悪漢どもをやっつける話は西部劇定番の焼き直しです。貴族のレディと、荒くれ者のヒュー・ジャックマン演じるカーボーイの恋は、あまりにも調子がよすぎます。着替えれば洒落た美男子に早変わり、なぜかカウボーイがダンスもお上手です。
そこでバズ・ラーマン監督はオーストラリア特有の問題、先住民アボリジニーの問題をかぶせています。つい最近まで混血児は隔離する?強制的に母親から取り上げる政策を続けていたということは始めて知りました。混血児問題では、オーストラリア政府は公式に謝罪しましたが。混血児のナラは捕らえられて、収容所に入れられます。その収容所が日本軍に攻撃されます。それにしても何度もアボリジニーの超能力に救われるという話は、いまどきちょっと奇想天外です。そうそう、雨の中のキスシーンはまあまあでしたが、セックスシーンは月並みでした。
以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。
チェック:映画『ロミオ&ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が、壮大なオーストラリアの自然を舞台に描く運命的な愛の物語。主演は『ムーラン・ルージュ』に引き続きバズ監督作品参加となるニコール・キッドマンと映画『X-MEN:ファイナル ディシジョン』のヒュー・ジャックマン。広大なオーストラリア大陸のロケーションや、主要キャストをオーストラリア出身者で固めるなど、バズ監督のこだわりが随所に見ることができる。
ストーリー:第二次世界大戦を目前に控えたオーストラリアを訪れた 英国貴族レディ・サラ・アシュレイ(ニコール・キッドマン)。サラは死んだ夫が残した広大な土地と1,500頭の牛を相続し、土地を守るために粗暴な現地のカウボーイ(ヒュー・ジャックマン)と手を組み、遠く離れたダーウィンまで牛を引き連れて行かなければならなかった。反目しあう二人だったが、長旅やアボリジニの孤児の少年との出会いを通し、徐々に惹(ひ)かれあっていく。