「和田堀給水所」の一般開放に行ってきました! | とんとん・にっき

「和田堀給水所」の一般開放に行ってきました!



先日、和田堀(わだぼり)給水所の年に一度の一般開放に行ってきました。普段は、関係者以外の立ち入りは禁止されている施設ですが、年に一度、桜やツツジの咲く季節に一般開放されます。今年は、桜は平成20年3月29日(土)から4月6日(日)まで、つつじは平成20年4月26日(土)から5月6日(火)まで、です。場所は京王線代田橋駅の南西、歩いても数分の位置にあります。東側及び北側は井の頭通りとなっています。以前から車でよく通っていた道で、興味があった施設でしたが、なかなか行く機会に恵まれず、やっと中へ入ることが実現しました。桜は見事でしたが、外からでも見える位置にありますので、感動もいまひとつです。


和田堀給水所は配水池の役割を担っており、各浄水場から送られてきた水を、自然流下やポンプにより、渋谷区・世田谷区・千代田区・港区などへ配水を行っています。施設は、といっても土木的なスケールですが、昭和9年3月に作られた一号配水池と、大正13年7月に作られた二号配水池があります。一号配水池は一辺が8,3mの正2辺形で内径80m、水深6,86m、二号配水池は四角形、78.18m×65.91m、水深6.86mです。ともに有効容量は30,450m3です。その他、排水ポンプ所がふたつあり、送水ポンプ所がひとつあります。


見ちゃいけないと言われると、ますます見たくなるのが人の常。そうはいっても、外からは伺い知ることはできません。見えるのは、一号配水池は古代のコロッセオを思わせる圧倒的なコンクリートの壁面と、2個所ある階段のみです。遠くから見ると中心部に塔のようなものが見えます。二号配水池は、見えるのは植栽された土手が4面と、2個所の階段のみです。この階段の登りきったところにあるクラシカルな神殿を思わせる小屋が素晴らしい。二号配水池の方は上はただの芝生の広場ようですが、一号配水池は上から水が見えるらしい?一度でいいから、見てみたい。なにしろ敷地内は、手入れがなされた樹木や植え込みがたくさんあり、ゴミゴミした外の世界と比べると別世界です。年に一度といわず、四季折々の花や樹木が楽しめるようにして欲しいと思います。


僕の家の近所に「駒沢給水所」があり、遠くからでもよく見えます。いまは使われていなくて、応急給水施設としてのみ機能しています。こちらは二つの配水塔からできています。この二つの塔がなかなか美しく、大正12年に作られた記念碑的な塔で、「近代水道百選」に選ばれています。ときどき一般開放をしているようなので、次ぎのねらい所です。



一号配水池

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一号配水池

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一号配水池・設計図

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