茨城県立近代美術館 | とんとん・にっき

茨城県立近代美術館


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茨城県立近代美術館は、緑青色の屋根と花崗岩の茶色い壁が目印で、吉村順三の設計です。アントニー・レイモンドの弟子で、戦争が激しくなってレイモンドがアメリカへ帰ると、後を追ってアメリカへ行きます。戦争が激しくなり、最後の交換船で日本へ帰ってきます。長らく東京芸大で教職にあり、清家清とはまた違った意味で日本の住宅設計をリードした人です。芸大の教え子からは「順ちゃん」と呼ばれて親しまれていました。皇居の新宮殿の設計時には、宮内庁や建設省の役人と意見が合わず、基本設計でその仕事を下りたという逸話の持ち主です。


美術館のロビーには幾つかの彫刻が展示してあります。なかでも好きなのは、茨城県出身の彫刻家、木内克(よし)のブロンズ彫刻「エーゲ海に捧ぐ」です。木内は手びねりのテラコッタの作品が多いのですが。常設展では、横山大観や下村観山、菱田春草など、「五浦(いづら)の作家」や、「河童の芋銭」として親しまれた「小川芋銭(うせん)」もなかなか面白い。が、やはり「中村彜(つね)」でしょう。水戸出身の画家中村彜は、大正13年(1924)に、37歳の若さで亡くなります。その短い生涯の中で、海外生活の経験もなく、日本に僅かしかない作品集や画集などによって、レンブラント、セザンヌ、ルノワールなどの西洋絵画を学びます。僕の大好きな画家の一人です。(過去の記事より引用)


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