「日本銀行金融研究所貨幣博物館」を見学する!
4月7日の朝日新聞夕刊に「お殿様専用へそくり帳」という記事が載っていました。尾張徳川家の藩主のために、公の会計とは別に重臣が内密に確保していたお金の帳簿が、「徳川林政史研究所」の保管資料から見つかった、というもの。記事の中で、内密に確保した額は年間90両ほどとあり、「日本銀行金融研究所貨幣博物館によると、1両の価値は、米価を基準に換算すると約4万円、当時の労働賃金を基準にすると30~40万円になる」という個所がありました。
お殿様の「へそくり帳」 家老にも秘密 尾張徳川家
asahicom:2007年04月07日
この記事を見て、「日本銀行金融研究所貨幣博物館」を見学したことを思い出しました。ブログの記事にしないままに、なぜか過ぎてしまいました。先日、日本橋界隈を歩いていると、街歩きをしている10人ぐらいのお年寄りの団体が、「貨幣博物館」の案内書というか、栞?のようなものを持っていたので、それを見て急に行ってみようと思い立ったわけです。実はその前に「日本銀行本店見学」が出きることを、あるパーティで知り合った日銀に勤めている女性を通じて知っていたので、行ってみようと思っていましたが、「貨幣博物館」についてはその存在は知りませんでした。
日本銀行本館見学
注意してニュースを見ていると、「ロイター発」の経済関係のニュースには「日本銀行本館」の画像がよく使われていました。「日本銀行本館」は、明治29年(1896)に建てられた辰野金吾の設計によるもの、日本の近代建築史上燦然と輝く名建築です。その内部に入れるというので、勇んでいって見たのですが、予約がないと入れないことが判り、その代わり、といってはなんですが、「貨幣博物館」を見学してきたというわけです。
貨幣博物館
たしか3月の初めだったと思いますが、その時は「お金と福の神―お札に描かれた大黒さま―」という一風変わった企画展が開かれていました。日銀の開業から3年後、最初の日本銀行券が発行され、七福神のひとつである「大黒様」が描かれていたので、「大黒札」と呼ばれたそうです。大黒様は「福徳の神」として幅広く信仰を集め、江戸時代からお金の図柄にも多く登場していたそうです。「貨幣博物館」は、大判・小判はもとより、和同開珎や、さまざまな貨幣や紙幣など、古代から現代までのお金に関する資料が収集・展示してあり、「貯金箱のいろいろ」も面白い。一度覗いてみるのも一興かと思います。