音+戈。
識と言う文字の言辺なしの文字がある。
これだけで『シ』『ショク』と読むようだ。
意味は、はに。粘土。しるし。目印。また、しるしをつける。集まる。
粘土としるしって言われれば文字の始まりの頃、粘土板に文字を書きつけることを思い出す。
戈は『ホコ』。
矛と似ているが形状が違う武器である。
矛は柄の延長上まっすぐに付けられる刃だけれど、
戈は90度曲がった状態に付けられる刃。
鎌のように付くけれど、鎌は片刃だが戈は矛と同じような両刃のようだ。
日本では使われていなかったようだが中国では戦車などで行き違うときに相手に引っ掛けるような使い方をしたらしい。
つまり、尖った方を相手に向けて横方向に構えたってことかな?馬にひかせた戦車でそれをするのだから怖いよね。
この戈が付く文字は結構多い。
識 職 織 伐 我 裁 減 感 戌 機。。。
戈が切り裂くものであれば、伐や裁は意味が分かる。
最初に出した 音+戈 の文字。
音を切り裂いてどうして「粘土」で「しるし」か?
言語学者のソシュールが、言語は発音された音を離散化させて認識しているって言っていた。
離散化と言うのは簡単に言ったら分けることなんです。
音を聞き分ける。
聞き分けた音をしるす作業までで粘土かな?
文字その物を意味してもおかしくないような気がします。
そうすると、これに耳をつけて職というのは明らかに文官をさしますね。
聴くのが神の言葉だったりすれば神官になる。
識はことばをかさねるような感じ?
織はどういうことなのだろう?
方+音+戈という文字もある。
旗と同義だったと思う。
はたと言えば機もはたと読む。
機織り機のはたです。
音+戈で「しるし」の意味があるらしいから文字をしるした布、旗印としての布ってことですね。
あーーーこの文字もかなりヤバい。
マシーンとしての意味、瞬間としての時間の意味、ご機嫌とか心の状態を表してみたり。
字面からすると木辺に糸が二つもついているので機織り機の機械そのものから始まっているのかな?
戈が似合わないですね。
横糸を通すために縦糸を上下に分けますからそれゆえの戈かな?
ちょっと面白い。
分けるということは興味深いコト。