Zデーに備えよ!『ワールド・ウォーZ』 | クラッチCINEMAs

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今更感ありますし、正直もうZデーも過ぎたんじゃないかと思う頃ですが、鑑賞しました。
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『ワールド・ウォーZ』

なんというゾンビわらわら映画

これはパシフィック・リムと同様で、日本では「ゾンビ」や「感染」または「感染者」のワードでさえ、極力伏せて宣伝されています。
公開前に映画館で公開されていた予告編も「人がいっぱい壁を登っているのけど、何が起こっているのか具体的に分からない」といった印象が強かったです。
おそらく、"世界終末系でブラット・ピットが家族守りながらも生きていく"程度にしか分からないまま鑑賞した人もいるハズです。
「アイアム・レジェンド」が日本で公開されていた時もそんな感じだった気がしますね。
とにかくワールド・ウォーZはゾンビ映画です


本題に入りますが、パンデミック開始のオープニングから一気に引き込まれました。映像構成的に最近発売されたPS3の『ラスト・オブ・アス』に似ている所があります。

ストーリーはいたって単純で、ウィルス感染のパンデミックの悲劇を描いた超A級ゾンビパニック映画です。
ブラット・ピット主演かつ、製作費がかなり馬鹿でかい事もあって、R指定でなければ流血や肉片が飛び出るといったB級ゾンビ映画ではないため、比較的グロテスク耐性がない人でも楽しめるゾンビ映画です。
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が、一部のシーンに手首切断(見えないような演出はされていますが)、感染者のビジュアル的にも、他の人のレビューでよく言われてる「ファミリーでも楽しめるゾンビ映画」は少し違うかなぁと思います。
グロテスクだけが、残酷な表現ではないという事になりますね。演出は見事です。

演出は特徴的で、映像だけでなく音楽に関してもですが、Museの 「Isolated System 」がオープニング含め、劇中で何度か聴く事になります。意外とこの映画にマッチしていて印象に残りますね。


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先ほどにも書きましたが、とにかく感染者わらわらで、もはや三国無双顔負けのゾンビ無双です(笑)
特にエルサレムの壁を大勢の感染者が山になって乗り越えるシーンの絶望感は中々で、久しぶりに映画で"怖い"と感じましたね。

ちなみにそのエルサレムのシーンでのVFXのメイキング映像がYouTubeにUPされていますが、製作費が大きい映画だけに中々興味深いですよ。


と言った感じですが、一つ欠点を言えば、主人公のジェリー(ブラット・ピット)は元国連捜査官でありながら感染者との戦いは、ほぼ無傷で勝ってしまうというツワモノで、運も体力も明らかに超人とも言える。
さすがにバイオハザードのミラ・ジョヴォヴィッチ並のアクションは繰り広げないですが、終始「ブラット・ピットだから大丈夫だな」という安心感は出てしまいますね(笑)
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ラストに関しては、色々と賛否両論みたいですが、自分はこういう"いかにもな"ラストは嫌いではないです。
そもそも世界規模で展開する話に綺麗に解決させても納得しないので、映画としては正しい結末かと。
ですが、原作もあるので続編の予定はあるみたいです

以上ですが、ワールド・ウォーZはゾンビ映画、または「ラスト・オブ・アス」などのサバイバルゲームが好きな人にもオススメです。後半はそれらのゲームを意識した演出もありますので。
ただ、2Dで十分に絶望感を感じる映像で、元々3D用に撮影された映画ではないので、3Dでの鑑賞は推奨しません。