夏支度。着物は、夏が醍醐味で深い。 | 日々きもの専門店 ささ木の 

日々きもの専門店 ささ木の 

職人さんが丁寧に作る「モノづくり」を代々大切に考えて参りました。心がはっとするような「和のもの」や「きもの」。
まだまだ修行中♪の若女将がご紹介します。

あっという間に、五月も半ば過ぎ。

少しブログが空いてしまったのは、

今の私の目下の悩みのたね。長男で頭が

少し、いっぱいで(笑)。

怒りすぎては、後悔し、また怒り、後悔の繰り返し。

 

男の子の母親のほうが、寿命が短いといった人が

いますが、色々と考えていくと、

息子が問題なのではなくて、

結局は自分のだめなところと向き合わされることになり、

どーんと落ち込みながらも、明日こそはと、

もがく日々です(笑)。

 

そんな私にとって、いつの頃からか、

ママ友達が、とても大切な存在になっています。

ママ友というと、

マイナスなイメージを持っていられる方も

おられるようなのですが、若いころは、

少しギクシャクした関係だったような気もするのですが、

年齢を重ねてきたからなのか。

 

困っている時には、助けられ、

苦しい心を共感し、励ましあい(笑)、

人生のどうにもならないときには、一緒に涙をながし、

自分の子供だけでなく、お互いの子供たちが、

無事に、一緒にたくましく成長できますようにと、

心から願うのが、母の心のようです。

そんな気持ちになっていることが、

時折、ふと、不思議な感じもして、

年齢を重ねるのも悪くないと思えます。

ママ友達に、本当にありがとうです。

 

もちろん、女性だからと言って

母親にならなくても、素敵だ~と思える方は

たくさんいらっしゃいますよ。

 

と、つい(笑)。

前置きが長くなってしまいました。

 

本題で、店内を、夏支度しました。

店主が仕入れていたゆかたや、夏の帯、きものを

飾っています。

 

これは、素敵だなあ~と、

見とれていたものが、少しずつですが、なくなっていき、

お客様への夏のお知らせをどうしようかと今、頭を悩ませています。

 

中でも、私の心をぐぐぐっと捉えた

素敵な単衣のきものがありました。

それは、9月単衣には向かない6月単衣。

生地と言い、色合いといい、

そして、夏の始まりの草花を豪華にふんだんに

描きながら、どれ一つ、おなじ花がなく、

たくさんの色を使いながらも、涼し気。

 

何て贅沢で、奥床しい。

こんな単衣は、滅多に見られないと店主が言うほどで。

そうなのだろうと思えます。

 

茶花図鑑を片手に、H様と、一つ一つ、

きものに描かれたたくさんの夏の花を

見させていただきましたが、

それは、うっとり、愉しいひと時で、

職人さんの究極の想いの詰まった単衣を

お美しいH様が素敵に着こなされるのかと思うと、

また、心ワクワクで、本当にたのしみなのです。

お見立て下さり、心から感謝申し上げます。

 

夏支度、きものの奥床しさに触れて頂けますように。

お気軽にお立ちよりいただけましたら、うれしいです。

 

若女将

 

ホテルフジタ福井1F「呉服の佐々木」

音点庵

℡  0776-22-4124