2018年夏、10年ほど付き纏っていた対人恐怖症が完全に改善されてから1年と少し。

 

 

それだけで毎日が楽しくて楽しくてしかたがなかった。

 

だって外へ出ても歩いてる人が気にならないし、何かの会計をする時にもレジでオドオドして足踏みすることはない、あまりにも快適なその毎日に生きる活力に満ち溢れていたあの夏。

 

成功体験より失敗体験の方が圧倒的に多く上回っていたそれまでの人生から、ほんの少しづつだけれど成功体験が積み重なり始めていた。ずっと遠くに夢みていたいつかのこと、世間の多くの人たちと同じように働いたりするその未来がそう遠くない将来に現実味を帯びてきていた。

 

憧れていた海外留学と英語学習をすぐ後に控え、その半年間でしっかりと英語を学んだらそのあとはいよいよ憧れの会社員に向けて就職をしよう。

 

親に塾通わせてもらって簿記検定を2級まで取ったからどこかの経理かな、わからないけど早く自分で給料稼いで一人暮らしとかしたかった。

 

高校辞めてから24でアルバイト始めるまでの7年間は、時々会う近況を知らない人たちから質問される悪気も何もない当然の質問 "今は何してるの?"に対して回答に少し困っていた感覚を覚えている、てか当時の自分はそれにどう答えていたんだろうと不思議に思う。

 

ニート時代は何も言えないことが極端にコンプレックスだった自分にとってアルバイトを始めてから留学に出るまでの2年間は、フリーターになれたことが嬉しくて嬉しくてむしろ"登山専門店でバイトしてます!"って堂々と胸を張って回答していたと思う。

 

25歳当時の自分にとってはバイト続くってほんと奇跡だったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

実力もなんもないのに意識だけは一丁前に高くて、少しは遊んだとしても本来の目的である語学習得が常に一番だ、徹底的にやりこんで半年で出せる限りのベストを尽くして少しは英語話せるようになって帰国するんだって、思ってた。

 

あと本来そのまま就職活動する予定だったところを資格習得のご褒美もあって全部親にわがまま言って費用全額出してもらってたのもあった。休日の片方は必ず勉強dayにしよう、他の人たちが遊んでいてもてもおれは関与せず言語頑張るんだって意気込んでいたね。

 

精神的な問題を払拭できた喜びと少しの成功体験と海外留学の決定が重なり当時の自分にはあまりにもそぐわない意識バカ高い系の人格が形成され凝り固まった。そんな意識と共に留学先や学校を選定し準備を進めていった。

 

結果的に留学先はフィリピンのセブ島にあるEV Academyに決まった。

 

理由はいくつかあったんだけれど1番の決め手は本来は数年間は要するであろう言語習得を半年という決められた短期間でいけるところまで最速で行くために1日の間に少しでも多くの授業を受けられる環境がそこだったから。

 

あと英語圏の国に比べて留学費用が圧倒的に安い、普段の生活も勉強、ないしは遊びだけに時間を費やせるよう食事から洗濯から何から何までホテルみたいに全部やってくれる。

 

学生寮もプールも事務所もカフェも自習室もジムも全てが敷地内にあってリゾート留学で人を呼び込むには魅力すぎる場所だった。

 

そこならしっかり勉強に集中できそうだなって。

 

もう症状が出なくなってから一年半、直前まで服用していた精神薬も、少し不安はあったけれど留学直前に服用をやめてみた。

 

いつかそんなもん飲まずとも普通に過ごせるようになりたいの第一歩、いよいよ出発が迫ってきた留学生活に向けてアホみたいに生活用品詰め込んで重くなり過ぎたスーツケース。

 

さあ、出発はもう目と鼻の先だ。

 

🐣