アメリカの姉の卒業式から帰国して高校辞める前に一度だけ登校したことがあった

2年生になってから2ヶ月半もの間一度も通えてなかったんだけど最後にどうしても確認したかった、ほんとに通えないのかどうか

半分はもう辞めるかもしれないと諦めていたし、もちろんもう半分はまだ通いたい、まだ登校できるかもしれないという気持ちでいた

不登校の理由が人間関係ではなかったから行ってまたいつもみたいにみんなにいじられてフザけられることを望んでいたかもしれない

それでダメならもう諦めようと、最後に一度だけとおもって

母親にそれを伝えたのがいつのタイミングだったか覚えていない、でも前日の夜か当日の朝かいきなり言った気がする、

お母さん行ってみるわって

母親が運転してくれて車で送ってもらった(電車がまだキツかったから結構な距離車で送ってもらったんだけどそもそもそこ解決してなかったんかーい)

噂を聞きつけた一年の時同じクラスだったみんながわざわざ新しいクラスまで来てくれたりして、おーケンスケ来たじゃん!とかお前大丈夫なの?とかなんで?なんで休んでたの?とかケンスケきてるし笑とかみんな反応してくれた

なんかあいつ来なくね?ってなってたからまぁ

笑ってた人も心配してくれた人も、でもみんな校内で会ったときには笑顔でお!ケンスケじゃん!おい来てんじゃんか!って絡んでくれた

当時は必死だったから感じる余裕がなかったけど今思うとH組のみんないい奴らだったなぁ

はっきり答えが出た

望んでた方の答えじゃなかったはずなのに答えが明確すぎたからもう途中からはすでに帰りたかった

いつだったかな、4限とか終わった頃にはもう既に決めてたかもしれない

午後の授業は辛かった、着席だけして静かに下校時刻が来るのを待つだけ

下校の時に外の下駄箱スペースで幼稚園からの幼馴染で同じ中学から唯一友達で同じ高校に進学したまさよしにバッタリ

中学ん時は同じグループで大親友だったまさよしとは、まぁ色々あって高校入ってからは遊ばなくなってた

中学ん時は言い合いの喧嘩を一番した犬猿の仲だったけど

まさよし VS けんすけはもはやグループ名物みたいな感じだったし

言い合う内容はどっちの方が女子のアドレス持ってるかとかどっちの方が嫌われてないとか、どっちの方がスマブラとかモンハンつえーのかとかおれの方がカラオ上手いしとかその曲先に聴き始めたのおれだしとか14歳過ぎる内容だった

もう遊ぶたびに喧嘩してたうん今思い出した

帰宅部でゲームが強かったまさよしをおれが電脳世界の神様ってオタク呼ばわりして、でも当時まさよしはおれらイケテナイグループでは大出世の彼女がいるという称号を持っていて女子評価低いおれにマウント取ってきたり、お互いどれだけ悔しがらせるかが勝利への道だったな笑笑

ほんとに久しぶりに駅までの道を2人で話しながら歩いたんだけど長らく話してなかった幼馴染と積もる話が爆発したかように会話が盛り上がった
 

音楽の話、マジで楽しかった

全然そんな話をしてるような精神状態じゃなかったはずなのにその時だけはまるで中学の時に立ち返ったかのように話が盛り上がって以前は簡単にできた夢中になって友達と話すこと、自然にできてた

ほんとに久しぶりだったと思う、ただ楽しく話せた会話

みんなで一緒にモンハンしておれが1人で三回死んでめっちゃ叩かれたり、ワックスつけて祭り行こうぜって言ってカッコつけて地元の祭り繰り出したり、ジーンズメイトで服買った後まさよしんちでみんなでファッションショーやったり、wiiでスマブラやって負けたやつが服一枚一枚脱いでく罰ゲームやったり、大下のことみんなでいじりまくって全力ダッシュで追いかけてくる大下から逃げまわったり、他校の怖い不良に絡まれておれが土下座しろって言われて土下座もしないし喧嘩もしない、何故なら痛いからだ!って言ってる間他の奴ら横で静まり返ってたり

よく喧嘩したけど話すと一番盛り上がるやつだった

最近はこんな音楽を聞いてこれも良くてあれも良くてあーだこーだって、BUMP以外にもそれと同じくらい良い音楽があるってことをお互いに気づき始めていた頃、おれが申し訳なさそうにBUMP以外のバンドに浮気したことを伝えるとまさよしも同じようだった

あっという間に駅についてしまった

その日で学校を辞めることを決めていたおれが、その後なんの予定も何も決まっていない絶望的状況にいたおれが幼馴染との会話にしっかり盛り上がってしまった

当時のおれは16歳なりに彼に思うことがあったようで別れ際に"今日泊まりに来いよ"って言ってくれたまさよしに素直になれずに断って駅でバイバイした(下らないことでいつも素直になれなかった)

誘われたことが嬉しかったし行きたい気持ちがあったけれど意地を張ってたのとあとそんなことしてる状況じゃなかった

その帰り道でおれもう学校辞めるわーって言った気もするし言わなかった気もする、忘れた

その後やめた

まさか自分が高校辞めることになるとは思ってなかった

硬式野球に入部してバリバリの部活生活を思い描いてた入学当初と自主退学を決めたあの日

最後に登校したその日の記憶はその後も暫く頭から離れなかった

意識はしてなかったけどその自分にとって衝撃的な記憶が22くらいまでの5年間はたびたび夢に出てきた

第一志望で入ることができた強豪野球部の大学附属校を辞めたこと、もう制服を持っていない高校生になってしまったこと

脱落者のレッテルが貼られた、Eランク

誰もレッテルなんて貼ってない

全てのレッテルは自分で強く貼り付けていてそれに当時気付くことはなかったんだけど
 
自分が誰よりも誰かの"高校辞めたらしいよ"にレッテルを貼ってきたのかもしれない

もう取り返しがつかないその3年間を失った

その時のおれの気持ちをそのまま描いているような漫画があって、リアルって言うんだけどずっと読んでたな

去年再開してから読んでねーけど

読も。