少し田舎の町に来た。
ここはボンファイヤーナイトのお祭りで有名な町。
娘がお世話になった日本の野菜を作っている農家さんの家がある。
いつもはこの時間に乗っている客は少ないらしいが、今日は満員。
ついつい人間ウォッチングをしてしまう。
肩紐一本のロングドレスやタキシード、スーツ袋を抱えた人。楽器を背負ってる人、ドレスを着ているのに折りたたみのテーブルを持って乗っている人も居る。結婚式か何かの祝宴か。
なんと、降りた駅でさっきの祝宴チームも流れ出て来た。ゾロゾロ、ゾロゾロとすごい人数だ。
小さな駅なのに、大型バス2台に乗り込んで行く。
見とれてないでタクシーに乗らないと日が暮れそう。誰の何の祝宴か気になるが農場へ。
娘が苦労しながら住所の無い農場を運転手さんに説明している。
街を抜け、車一台しか通れないオフロードを走り、何とか辿り着いた。
小さな板の立札にファームの名前が書いてあるだけだ。ワクワクする。
ご主人と2匹の猫が出迎えてくれ、初めましての挨拶をする。穏やかな笑顔に人の良さが滲み出ている。
農作業と引き替えに交通費、ご飯、寝床、野菜を提供してくれる。お金を払っても出来ない体験や話をして貰ったと思う。
広い畑を歩きながら野菜や野草の説明してくれた。雲が流れ、風か吹き、雨が降りまた晴れる。自然を相手の仕事はギャンブルだと言っていた。
楽しそうに喋りながら歩いているご主人と娘の後姿を見ながら、やっぱりイギリスにやってよかったなと思う。大学で学んだだけではない事に感謝する。
帰りに駅の側にあるお宅にお邪魔し、奥さんと小5の息子さんに挨拶をした。
色んなところで、色んな生活がある事を再認識した。広い畑と自然の中で、私達は動物だった。