第二団 6日目 沿岸部の瓦礫撤去ボランティア
こんにちは、第2団B班記録係の高橋です。
6日目はB班とD班で沿岸部の瓦礫撤去のボランティアに行きました。
今日がこのプログラムの最後のボランティアなので気を引き締めていきました!
今回私たちは、釜石市大槌町の江岸寺(こうがんじ)に向かいました。
私たちが行った活動は、江岸寺にある墓地にある瓦礫を撤去し、整備をすることです。
この江岸寺に立ち並んでいる、墓石の多くは、震災の影響で損壊してしまいました。また、墓地には、津波で流されてしまった土砂や瓦礫が散乱してしまっていました。
私たちは、この瓦礫を撤去する作業を主に行いました。
私がこの墓地に着いて印象的だったのは、壊れてしまった多くの墓石でした。
江岸寺の墓地は山の斜面の土地を使っていて高低差があるのですが、墓地の地続きである部分にあるお墓の多くは墓石が損壊してしまい、砂に埋まってしまっていたり、割れてしまっていたりしました。
また、事前の説明で、遺体の骨が見つかる可能性があるという説明を受けたのも、印象に残っています。生半可な気持ちでは取り扱ってはいけないとも思いました。
作業が開始され、男女とも、スコップで土砂を掘り出し、一輪車やバケツで砂を運んでいきました。
何回掘っても瓦礫や砂、鉄くずが出てきました。また、陶器の一部も多く見つかりましたまた茶碗やレンゲ、コップなどが無傷で残っていることもありました。土の中に生物が全くいないという事に気が付き、まだここは生き物が住める状態ではないのだなとも思いました。
土を掘ったり運んだり、石など重いものを持ち運ぶ作業でした、また、この日も日差しが強く、気温も高かったので、体力的にかなり厳しい作業となりました。30分ごとに休憩をはさみ、水分補給を行いました。
正午には昼休憩を行い、午後の作業を開始しました。
私たちが作業している区域は、まだ、全然整備が進んでおらず、まだ多くの土砂や、瓦礫が残っていました。作業が進むにつれ、もともと作業が進んでいた区域は土が片付いて、元々あった、石畳の地面が現れていました。作業が進まなくて途方もないような感覚を感じていたのですが、
元ある姿に戻りつつある現場を見て、自分が今やっているは、この墓地に訪れる人の為に行っているのだという作業の意味を再確認し、励まされた気がしました。14時に作業の終了の合図があり、作業は終了しました。
この作業をして、これまでいろんな人に話を聞いてきて、自分なりに考えたことがあります。
一つは、自分一人の無力感でした、
自分が、何時間もかけて行っている作業なのに全体を見ると、まだほんの一部しか進んでいないのです。それを見て、1人の人間の力の無力さを感じました。そして、一人一人の力が集まって、大きな力になるということも感じました。
二つに、ここで、人が死んだのだという事でした。
瓦礫を片付けていると、様々なものが見つかりました。コップなどもですが、写真や時計、スーパーのビニール袋などです。その中でも特に私が印象に残っていたのは、右足の部分が破れたズボンでした。このズボンがどういった経緯でここにあるのかは、正確にわかるとは言えませんが、見た時に、私はそれを実感しました。
三つ目は、復興とはどういう事なのかです。
復興の定義はきっとたくさんあると思います、様々な見方から、様々な意見があると思います。
私が考えた一つの答えとして、例えば花壇を見て、例えば整備された墓地を見て、ああ、戻ってきたんだなと実感すること、また、きれいな花壇を見て、ああ、いい景色だと思えること、写真や景色などの、心の拠り所が戻ってくること、それを実感する、きっかけが出来ていくこと、それが増えていくこと。それが復興なのではないかなと思いました。これは、先輩や後輩、同級生、TAの方や先生などの話を聞いて、そして実際に活動をして、私が勝手に考えたことです。共感できない人もいると思いますし、その場合は深くお詫びします。
以上が今回のボランティアの活動記録です。拙い文章でしたが、読んでくれた方、本当にありがとうございます。少しでも多くの人に、この遠野プログラムのことを知っていただきたいと思います。
B班記録係の高橋でした!
第二団 5日目 イベント会場設営のボランティア
10日は大槌町で行われる三陸海の盆の会場設営のお手伝いのボランティアに参加してきました。
「三陸海の盆」は震災後5ヶ月という節目とお盆をかけたイベントです。
まず遠野市にある福祉センターに集合し、朝のラジオ体操とミーティングに参加しました。
その後バスに乗り込み、一時間程掛けて大槌町へと向かいました。
大槌町に到着し、最初にステージの設営を行いました。
休憩中に社協の可愛らしい車を見つけました。
実はこのお花にはメッセージが書きこんであり、みんなの想いをのせて走る車となっています。
8月2日まで避難所だった体育館をイベントのゲストの石川さゆりさんや地元伝統芸能の皆さんの控え室として使うので、その体育館を清掃しました。
お昼休憩を挟み、午後はステージの椅子の清掃しました。
また同じ場所で行っていたボランティアで、津波被害にあった写真の整理復元をしていたので見学させていただきました。
写真を一枚一枚丁寧に綺麗にしていました。
写真は綺麗に残っているものも有りましたが、色が落ちたり、剥げたり、カビが生えてしまったり、顔が見えるもの、見えないもの、様々な状態でした。
写真を触らせていただいたのですが、海水の塩や泥で表面はザラザラしていました。
それらの写真は年代別に整理され、公民館等で展示しているそうです。
次は、ステージの前に並べるベンチ洗いをしました。
夕方頃、まごころ広場という仮設住宅に住む方々のコミュニティーの場で浴衣を配りはじめました。これを着ることでお祭りに来るきっかけになれば良いなと思います。
次にラストに川に流す灯ろうを作りを行いました。200個もの灯ろうを作りあげました。
今回、三陸海の盆という初の試みのイベントの運営に参加できて、とてもいい経験になったと思います。他のボランティアの団体や個人で来ているボランティアの方々と交流し、震災に対する意見を交換することができ、視野が広がりました。
「三陸海の盆」が成功し、第二回、第三回と続いていくことを心から願っています。
今日は第二団みんなで三陸海の盆に参加してきます!
iPhoneからの投稿
第二団 5日目 全体ミーティング
全体ミーティングの様子をお伝えします!!
全体ミーティングでは今日各地で各班が行ったボランティアの様子を共有しました。
沿岸地区、陸前高田市に瓦礫撤去に向かったA 班
花壇を作っている復興支援隊のお手伝いをしたB班
「三陸海の盆」の全事実準備のお手伝いをしたC班
市役所や図書館で献本ボランティアをしたD、E班
それぞれのボランティアの様子、具体的に何を行ったかの共有を行いました。
そして、そこで得たこと明日に活かすこと反省点などを発表しました。
ここで出た意見はボランティアをするうえで、考え欲しいことでした、ボランティアをするうえで、写真を撮る際の配慮をするべきという話や、ボランティア活動が単純作業になりがちだが、ボランティアをすることで、どんな人にどんな影響を与えていくか考えてほしいという話が上がりました。
ボランティアを行う上でのごみ管理に関する問題についての話が3年の山崎右京さんからありました。
この話は今日のまごころネットのミーティングで共有してほしいことで一人のボランティアさんからの発言があり、それを聞いてこのミーティングでみんなに共有をしました。
ボランティアをするうえで、たばこの吸い殻や、ペットボトルのゴミなどが現地で捨てられてしまうという問題があり、ボランティアの人が多いほど、ごみの量も多くなってしまうので、たばこを吸う人は携帯灰皿に、ごみは各自で持ち帰るようにしようという話でした。
ミーティングの様子
そして、ここでTAの菊池さんから告知がありました。
C班が準備を行った「海の盆」というイベントに僕たちも参加することが決まりました!!
このイベントは過去にも前例がないような形でのイベントであり、初めての試みでるそうです。
これにあたり、海の盆に参加する際に僕たちが考えて行くべき事についての話をTA長沼さんからいただきました、このイベントは地元の人とのヒアリングを重ねてようやく開催が決定したイベントで、このイベントの開催を、快く思わない人がいらっしゃるそうです
。
くれぐれも気を引き締めて臨むようにとのことでした。そしてそこで、人が死んでいるということを考えてほしいという言葉で締めくくられ、今回のミーティングは終了しました。
明日は、私たちの行う最後のボランティア活動の日です。
今日の経験や、失敗を明日に活かせるように頑張って行きたいと思います!!
それでは、おやすみなさい!!
B班の高橋勇人と渡辺龍太でした!!





