十の輪をくぐる
著者:辻堂ゆめ
出版社 ‎小学館 (2020/11/26)
発売日 ‎2020/11/26
言語 ‎        日本語
単行本 ‎358ページ





本の概要
2021年へ!時代を貫く親子三代の物語

スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見て「私は・・・・・・東洋の魔女」「泰介には、秘密」と呟いた。泰介は、九州から東京へ出てきた母の過去を何も知らないことに気づく。
51年前――。紡績工場で女工として働いていた万津子は、19歳で三井鉱山の職員と結婚。夫の暴力と子育ての難しさに悩んでいたが、幼い息子が起こしたある事件をきっかけに、家や近隣での居場所を失う。そんな彼女が、故郷を捨て、上京したのはなぜだったのか。
泰介は万津子の部屋で見つけた新聞記事を頼りに、母の「秘密」を探り始める。それは同時に、泰介が日頃感じている「生きづらさ」にもつながっていて――。
1964年と2020年、東京五輪の時代を生きる親子の姿を三代にわたって描いた感動作!前作『あの日の交換日記』が大好評!!いま最も注目を集める若手作家・辻堂ゆめの新境地となる圧巻の大河小説!!





辻堂ゆめさん「圧巻の大河小説!」と説明にあったので図書館本。




『山ぎは少しあかりて』からの辻堂ゆめ作品2作目。

『山ぎは・・』も『十の輪をくぐる』も、昔々のお話し。
辻堂ゆめさんは32歳ぐらいの方と知りびっくり。



昔々のことはわからないけれど、両親から聞いたりテレビや映画で観たりしてイメージがあるので、そのイメージで昔々のある女性 万津子の生き方を見ていた感覚。


そういう時代だった・・と、諦めのように呟く人を見聞きしてきた。自分もそうだ。言い訳を「そういう時代」のせいにしてきた。



そういう時代であっても、万津子は閉鎖的な社会から抜け出して、子どもたちが生きやすい環境へ移り住んで生きていた。


どんな時代でも、どんな環境でも、希望を捨てず考えて行動する智慧が必要なのだと感じ、わたしもこれからの生き方の勉強になりました。



言い訳を考えるより
やれることをやってみよう!


いつからでも
どんな状況でも
なにか見つけることを
諦めない!