まずはこれ食べて
著者:原田ひ香
出版社 双葉社 (2023/4/12)
発売日 2023/4/12
言語 日本語
文庫 328ページ
池内胡雪は多忙なベンチャー企業で働く三十歳。
不規則な生活で食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。
そんな状況を改善しようと、社長は会社に家政婦を雇うことに。やってきた家政婦の筧みのりは無愛想だったが、いつも心がほっとするご飯を作ってくれて――。
現代社会の疲れを癒す、美味しい連作短編集。
5月の発熱と衝撃的な事故被害依頼、読書ができなくなっていたけれど、こちらの作品は短編であるけれど、繋がっているストーリーなので、チョビチョビ読むことができたが、しっかり頭の中に整理整頓されている自信は、いつも以上にない
ベンチャー企業で働くそれぞれが、リーダー的存在の柿枝駿に精神的に支配されていた。
失踪して、生きているのかどうかもわからない存在の柿枝にも支配されていた。
柿枝自身は自分がいなければ、会社は成り立たないと、皆を見下している。
家政婦の筧みのりが、食事だけでなく、人間味として絶妙な味を出していた。
後半から、ググっとたくさんの真相が明らかになり、ドキドキしながら読むことができた。
そして、わたしの大好物の『ほっこり』する感覚で読み終わった。
読書
予約本を2冊受け取れず、気持ちも折れかかっていたけれど、コチラを読み終えて、読書って楽しい〜って思えたから、これからもボチボチ、少しずつ、焦らず、急がず再開したいと思う。