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【原作】 
沖田×華 
「透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記」 
 
【脚本】 
安達奈緒子 
 
【音楽】 
清水靖晃 
 
【主題歌】 
Chara 
「せつないもの」 
 
【出演】 
清原果耶 瀬戸康史 
酒井若菜 マイコ 
葉山奨之 野村麻純 
水川あさみ 原田美枝子 
ほか 
 
【内容】 町の小さな産婦人科医院を舞台に、ひとりの感性豊かな少女の目線で、『命とは何か』を問い、見つめてゆく物語。 

原作は、初めての映像化となった沖田×華さんの、累計380万部超、20代から30代の女性を中心に圧倒的な共感を呼んでいる漫画作品。 
物語は幸せな出産ばかりでなく、中絶や母体死亡といった産婦人科の『影』の部分にも向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への『祈り』にも似た想いをつむいでゆく。観ていてどこかほっこりする、でも心の底までズドンと来るような、そんなドラマをお届けします。 



1997年・夏。17歳のアオイ(清原果耶)は、アルバイトの看護師見習いとして「由比産婦人科」へやってきた。いきなり中絶手術の現場を目の当たりにし、衝撃を受けるアオイ。院長の由比(瀬戸康史)、看護師の紗也子(水川あさみ)、榊(原田美枝子)らスタッフは、妊婦ひとりひとりにしっかりと向き合い、支えていた。アオイの母・史香(酒井若菜)は不器用でコミュニケーション下手な娘を心配するが、アオイは独特の感受性と根の優しさで、妊婦さんたちの心に寄り添ってゆく。「命って、何だろう…」産まれてくる赤ちゃんの圧倒的生命力にうち震えながら、アオイは自問自答し、少しずつ成長してゆく。




絶望的に哀しい場面もたくさんあったが、静かで穏やなアオイ(清原果耶)の語りが心に響き、音楽も映像もゆっくりで優しくて、やりきれない思いもゆっくりと消化していこうと思うことができた。


いきなり中絶という重いシーンに驚いたが、アオイは静かに看護師として立ち会い、その後胎児を愛おしむように太陽をあててあげたり話しかけたりしているアオイ(清原果耶)の姿に人の心の最も大切なことを見せつけられた気がした。



失ってしまった先は『絶望』だけでなく

『希望』もあるのだと思わせてくれた。



原作が漫画であったこと、2018年放送の再放送とのことは全く知らなかったが、出会えて良かったドラマでした。