先週地上波の放送はなかったがアマプラで放映された井上尚弥VSノニト・ドネアの試合だが、
2RKOの圧倒的強さで井上が勝ち、ドネアの力が衰えていたからだというような論調も若干あったが、いやああ あの試合はすごかったわ。ドネア衰えてなんかなかったで、世界の頂点どうしのハイレベルな駆け引きのボクシングで井上の方が勝っていただけのこと。
2RKOというと、実力差がかなりあってのことと思われがちだが、今回の早期決着は全然意味が違う。
この試合を見て感じたのが、現在の井上尚弥、完璧やん。だ。
スピード、パワーの圧倒的な強さに加えて、テクニkック、頭の良さ、相手を徹底的に研究し対策するという奢らない気持ちがモンスターと称される所以だろう。
今回のドネア戦で最初に奪ったダウンなんかまさにそうだ。
左ジャブのフェイントの後の右フックのように見える右ストレート。
ドネアも左ジャブフェイントに反応してカウンターとろうとしたから右からくるのが見えてなかったんやろな。
ダウンから立ち上がった際に、何で?という感じで呆気にとられた感じだったしな。
まあ、理屈ではこの流れになるんだろうが、現実の試合となると
なかなかそうはならない。
しかし、井上尚弥がモンスターなのは、その流れに持っていくお膳立てを自ら組み立てているいうところだ。
その時にたまたまそうなったのではなく、そうなるよう誘導していたというところが恐ろしい。
序盤戦から自分の上下左右のジャブに対する反応を見て、ストーリーを描いていたのかもしれない。
その敷かれたレールに乗ってしまったドネア、
目や勘が鋭いからこその反応
そりゃそうなるわな。
字面ではうまく表現できないが、ノニト・ドネアもかなり凄かったという印象の一線であった。
まあ、すごいわ。
井上尚弥。