厳しいねシャープ | とんきちのブログ

とんきちのブログ

おやじの会社員の備忘録です。
定期的な更新はしません。
気の向くまま、思い立った時に書き留めます。

シャープの業績低迷が続き、様々なリストラ策が打ちだされ本社ビルの売却も…というような報道がされている。


当ブログでも企業ネタで何度か取り上げているのだが、
はっきり言って、今のままでは先行きの見通しが立ちません。
これはソニーも同様

次の時代の儲け頭となる事業がないのだ。


電機メーカーの業容は様々だ。

総じて家電以外に収益源を持っているところは強い。
日立、東芝など軍事的要素のある重厚長大な事業にかかわっている所はリーマンショック以降もいち早く立ち直っている。

もっとも厳しいのが白物家電とAV関係を主力事業にしているメーカーだ。
それが、シャープ、ソニー、サンヨーなどだ。

その中のシャープなのだが、一時は液晶事業で飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、今やその液晶事業も売却という有様だ。

ソニーは4Kに力を入れているようだが、これも疑問符だ。
ブラウン管から液晶に変わった時はドラスティックな画質の向上があった。

しかし、今の液晶が4Kになったところで、どれほどの差があるのだろうか?
むしろ放送コンテンツのカメラの性能の方が映像の画質に影響があると思う。

そりゃ画質はいいにこしたことはない。
しかし、それは今持っているテレビを手放して買い替えるほどの価値を見いだせないでいる。

となると、それほどの販売台数が見込めない。


どう考えても苦しいね。


あと白物家電だが、ヘルシオやプラズマクラスターなどをキーワードとするヒット商品があったのだが、その後の進展がない。
というよりも、元々それら自体うたい文句の方が勝っていたような気がする。

特にプラズマクラスターなどはその効果が疑わしいということで表示の是正を求められたというように記憶している。

我が家にもシャープ製品はいくつかあるが、遡るといくつかの製品を使っている。

主なものでは大学入学の時に買ったテレビ、当時14インチブラウン管で3万円ポッキリwwwだった。
チャンネルガチャガチャ式でなくプッシュボタンとリモコンという当時では斬新なスタイルであった。これがテクニクス(当時の松下のブランド)やソニーになると4万のコースとなったので貧乏学生にはシャープという一択しかなかった。
しかし、これが結構長持ちして結婚してからも寝室でアナログ放送が終了するまで使っていた。

あとビデオデッキなども壊れず長持ちした記憶がある。

これらは、その製品本来の機能は充分満足できるもので余計な機能やクオリティが付いていないからそこそこお買い得価格というのが共通キーワードであった。

今家にあるものと言えば、
洗濯機と電子レンジ、掃除機なのだが、これらが壊れた時には絶対にシャープを買わない。

何故ならその製品本来の必要な機能、性能が不十分なためだ。

製品本来の機能、性能とは、冷蔵庫なら冷やす、節電、テレビならきれいに映る、操作しやすい、洗濯機ならきれいに洗える、音が静か、操作しやすいなどだ。

洗濯機を例に揚げると、一番重要なきれいに洗えるという機能がとても劣っている。
Ag除菌防臭シャワーなどというような不必要な機能はついているのだが、音はうるさいし乾燥の時にほこりがいっぱい出るし、なんと言ってもきれに洗えていない。
先代のパナソニックの洗濯機の方がはるかにきれいに汚れが落ちたし、ハイアールの安物の方がはるかに汚れはきれいに落ちる。

これではあかんやろ。

さらに使いにくいスイッチボタン配置

それが電子レンジでもそう。
ヘルシオではないのだが過熱水蒸気での調理が出来るとの謳い文句で、1000wまで切り替え可能だったので買ったのだが、はっきり言って性能はクソ。

1000wはコンビニなどでパンや弁当を買うと超高速で温めてくれるあれをイメージしたのだが、500wと全然変わらない。それどころかパナの1万円の700wの方がはるかに強力だ。


そんなこんなでシャープの悪口ばかりになってしまったが、
シャープの生き残る路はあるのだろうか?

ソニーは保険やコンテンツ事業に力を入れているようだが、シャープはどうするのだろう?

家電で生き残っていくのであれば、昔の売れ筋要素であったその製品本来の機能は確保して不必要な機能は極力省いて価格を安くする。今の時代であればハイアールを凌駕する低価格を実現すれば未来は見えてくるだろう。
しかし、作り手発想でいつまでも消費者が必要としない機能を付加価値と称して付け続け、中途半端な価格でしか売れないのであれば絶対に未来はない。


ハイアールとシャープ同じ仕様で同じ価格であればどちらを買いますか?
普通の日本人ならシャープを買うという選択肢を選ぶだろう。

しかしながら先のような経験をしてしまうと避けるようになってしまう。
初めはその製品に対しての選択肢からの排除感なのだが、それが複数製品で続くとメーカー自体の排除感となってしまう。

変な製品を作ってると消費者からソッポを向かれるよ

この感覚わかるかなあ?シャープの経営陣さんたちよ


企業の経営が傾くと社長屋がはびこってくる。
超有名なところでは日産のゴーン社長だろう。
しかし彼は元々ルノーで自動車産業由来の社長だからまあいい。
しかしマクドをどん底まで突き落とす地盤を築いた原田のような社長屋にかかると悲惨だ。

資産売却で当座の危機を乗り越えリストラで数年の損益を改善する。
これが社長屋の常套手段だ。
それが悪いわけではない。むしろそうする必要があるのだろう。
しかし、蛇口を絞るだけではダメだ。
入ってくる水の量を増やさなければ、企業としての存続は危うい。
社長屋はそこまでの長期スパンで責任を負っていないから先のような経営手法となる。


しつこいようだが、本来の製品の機能のブラッシュアップとトレードオフによる不要な機能、性能の排除、その上での低価格化

これに尽きると思う。



あとシャープにはユーザインターフェイスを考え直して欲しい。

頻度が高く重要な機能のボタンと低頻度でおまけ的なボタンの大きさがいっしょであったり同じような並びで配置されてたりと非常に使い勝手が悪い。
場合によっては説明書を見ながら操作なんてこともある。

それではあかんやろ


これはシャープじゃないがパイオニアのカーオーディオにも言える
最近のパイオニアの製品はどこが主電源なのか全くわからない。
車運転中に使うのだから手探りでも使えるものでなければダメだ。
それが同じような大きさで特に規則性のない配列のボタンで呪文のようにスイッチをさらに長押ししないと電源のオンオフが出来ない。
それとカーナビのルートの色表示、緑色寒色系の地図表示に青のルート表示とかもそう。
水色ならまだましだが品番によっては輝度の低いブルーのこともある。
何か規制があるのかどうかは知らないが、絶対に黄色の方がわかりやすい。

話しは脱線したが、カーオーディオで電源のオンオフや音量の操作と言えば、
普通の感覚では、大きな丸いボリウムスイッチを兼ねたボタンを押してオンオフだろ


この感覚を反映した製品が来春出てこなければシャープはもう終わりだと思う。


色んな機能がついていて見栄えの良い製品(=付加価値の押し付け、開発者の自己満足デザイン)では道は切り開けんよ

頑張れシャープ、ここが踏ん張りどころだ。


わしはコンサルタントかっww
偉そうに書いてごめんなさいwww