昨年のマクドの売上が1、3月を除いて前年割れであったらしい。
特に12月は8.6%減と大幅な減収となった。
マクドが原因として挙げているのが、値引きキャンペーンなどを控えたこととのことだ。
しかし、今マクドが直面しているのは、そんな問題ではない。
マクドがお得意としてたCS自体を問われている状況なのだ。
最近の話題で言うと、1月4日から始めた60秒キャンペーンだ。
これに対して、大批判が起こっているのを経営陣は知っているのだろううか?
商品がぐちゃぐちゃ、店員もできるはずないという悲鳴をあげているなどなど
そもそも60秒でできる方が不思議だ。
つくりおきしているなら別だが、マクドのマニュアルではオーダーを受けてから作るということになっているらしい。作り置きでも袋に入れて渡すだけで、40秒くらいはかかると思うのだが、どうだろうか?
もう、そこからして矛盾している。
回転率の向上、価格競争からの脱却を目的した施策らしいのだが、はっきり言って下手な策を弄したなという感じ・・・
単純なディスカウントの方がよっぽどましだ。
まあ、これは今年になってからのキャンペーンなので、その成果(というより有り様)はこの後わかってくるのだが、昨年の業績を悪化させて一番の要因はメニュー表の改悪である。
なんと昨年10月からレジ前のメニュー表を撤去してしまったとのこと。
レジ上やレジ前のボードの載ってるセットメニューから選べって感じになっているらしい。
以前から単品の表示が小さくわかりにくかったのに、なくしてしまうとは・・・・
これもネットの意見は大半が『否』だ。
買いにくくなって、足が遠のいている人も多いのではなかろうか?
12月は客数ガ0.8%減、客単価が7.9%減という数字なので、客数そんなに落ちてないじゃないかと思うかもわからないが、0.8%の落ちというのは結構な下落である。
何らかの離反要因がなければ、全店でこれほどの落ちにはならない。
また、客単価の大幅低下は、まさに注文しにくくなったメニュー表が原因と見た方が良いだろう。
もし、これが原因なら1月の客数はさらに低下するだろう。
ちょっと、注視しておこう。
60秒サービスも無理なくやれるのなら、やったらいいだろう。しかし、店のクルーから悲鳴が出て、サービスの質が大きく低下している。メニュー表の廃止も同様に店のクルーはクレームを受けて大変らしい。
私自身もセットメニューでなくちゃんと単品の価格をわかりやすく表示しとけよ!って前から思っていたので、今回の改悪によりより買いにくいものとなった。
注文の際にまごまごしているように映るのをいやがる人は、足が遠のくだろう。
なんか、このレジ前のメニュー表の廃止、60秒キャンペーン、2つのことは、顧客視点、従業員視点を失った経営者の傲慢な施策のように映るのは私だけだろうか?
営業利益はまだインサイダー期間なので、わからないが、やはり小売やFSなど客商売は客数、客単価が大時なのだ。いくら経費が一時的に抑制されて利益は確保できたとしても、それはテクニックの話しだ。
特に客離れを起こすようなことを自らやっていて客数、客単価が減少しているのなら、真摯に反省してやり方を変えないと、おそろしいアリ地獄にはまってしまうだろう。
ところで前からマクドはダイエーと同じような臭いのする施策をよくやっている。
80円バーガーなど一気に価格を引き下げた時は、一時的に客数は伸びるがその反動は誰にも予測できたはずだ。それが赤字転落への引き金になったことを忘れてはいるまい。
ダイエーも色んな初物をやってきた。
昔のナショナルVSダイエー戦争は、中内さんが仕掛けた流通革命であり、腹をくくった立派な経営政策であった。
しかし、中内さんが一線を退いてからの色んな施策、正月元旦営業、消費税5%還元セールなどなど販促の臭いがプンプンするものばかりだ。大抵そんなものは、やった時はいいが、必ず反動がきて翌年は大不振となる。当たり前だ。
消費者を自分たちの都合、それも本質のサービスでなく表面的なプロモーションで操作しようとしていないか?
話しが横道にそれてしまったが、共通しているのは傲慢な経営というキーワードではなかろうか?
>>この記事は昼書いたのだが、夜アップしようとしていたら。マクドが全クルーにツイッターやネット上での不適切な発言を禁止する通達を出したとかいう痛いニュースを見かけた。 ほんま、わからんやつらやな。
>>追追記
その通達の中身を見て、さらにびっくり はあっ?っていうような事例と内容。・・・・