トップの資質 | とんきちのブログ

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おやじの会社員の備忘録です。
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会社のトップ、世間一般では社長ということになろう。
初代のトップ、すなわち創業者、それはその会社にとって絶対的な存在だ。

企業が成長して大きくなり創業者も年老いてくると代替わりをしなければならない。
会社の存続、成長発展には二代目以降の資質が問われることとなる。
大王製紙、船場吉兆など典型的な例だが、小さな時から次期社長というような環境で育つと、時としてボタンを掛け違ったような人格の人間が育ってしまう。
先の例は極端としても世間の津々浦々で起こっている問題であろう。
世襲ではなく自らの実力だと思っている二代目いるだろう。しかし、創業者の影響や恩恵は必ずある。
金銭的な恩恵は受けていなくとも人的な繋がりや信頼という面では大きな恩恵を受けているだろう。
そこを勘違いすると有用な人たちが周りから離れて行き、最後には正しい判断力のないイエスマンばかりになってしまうだろう。

創業者とは求心力が全く違うのだ。
苦労を共にし、会社の経営が厳しい時は創業者の私財を投げ打ってでも従業員も給与を支払ってきた姿を見てきた人からすると創業者のためなら命も惜しくないと思う人も多いだろう。

同族世襲を批判するむきもあるが、私は全面的には批判しない。
二代目以降が創業者の精神を持ち続け、いかに腰を低くして従業員と接することが出来るか?
そこだと思う。

恐らく二代目以降は株主としての配当で役職の報酬の何倍もの収入があるだろう。
年収2000万円でも4000万円でも暮らしはほとんど変わらないだろう。
しかし、200万円と400万円ではおおきな違いがあるということをよく理解しなければならない。同じ2倍でも絶対額が異なると意味が大きく異なるのだ。
そこを理解して人の事を考えることの出来る二代目以降がいる会社が成長していくのだろう。
逆に言えば、そうでない会社は有用な人材を流出させてしまい衰退していくのだろう。

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