一昨日、公益財団法人 練馬区環境まちづくり公社 みどりのまちづくりセンターから、完成したばかりの、まちづくり情報誌「こもれび」縮刷版(地域特集号)を、お送りいただきました。

 

 

この「こもれび」縮刷版(地域特集号)の発刊について、公社の山中理事長の、誌面冒頭のこれまで、活動されてきた内容の言葉の部分を、以下、紹介します。

 

『 「暮らしにうるおいをもたらす優しい木漏れ日のようなねりまの各地域の息遣いを拾い上げ、区民が進めるまちづくり活動の種火としたい。」

 

 そんな思いから、まちづくり情報誌「こもれび」は、平成14年8月に発刊されました。そして第38号から、年3回のペースを基本に、ねりまの各地域の個性豊かな魅力を区民の皆さまの目と足で発見し紹介していただくことを目指し、「区民調査隊」の皆さまに取材にご参加をいただき「地域特集」を発行してきました。

 

 これまで取り上げた地域は23、「区民調査隊」にご参加いただいた方は述べ214人、練馬区面積全体のほぼ半分の地域を取り上げることができました。さらに最新の第61号では、練馬の魅力の大きな特徴である「みどり」分野の事業に本校舎が新たに取り組みようになったことから、練馬区全地域を対象とした「みどり特集」を発行しました。 』

 

 

ちょうど、僕が、都の会議で、地域活性化のアクションプランとして、宿場をキーワードにした活動を、考えていた、2009年(平成21年)に、神が舞い降りたように、タイミング良く、この「こもれび第40号・2010年2月発行号)の北町特集号が企画されているのを知り、区民調査隊の一員に名乗りを上げ、誌面が完成、その記事の評判が大きいものとなりました。

 

その後に、この記事がきっかけとなり、北町旧跡研究会ができ、地域の数々ある旧跡が、見直されるようになり、引いては、昨日の6月1日に、正式にスタートした、宿場のポイントカードや北町小判の誕生を迎えることとなりました。

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なので、今年は、練馬区が板橋区から独立して70周年の記念すべきその年に、この縮刷版で、こもれび第40号、北町逸ピンの名店・大黒屋のご主人である島野さんや僕も、インタビュー登場している、その記事が復刻されたことを、とてもありがたく思います。

 

 

 

細かい内容のことを、紹介させていただくと、キリがないので、この縮刷版のおわりの言葉として、書かれている、みどりのまちづくりセンター小場瀬所長の言葉を、以下、シンプルに、ご紹介します。

 

『 「こもれび」の地域特集を毎号発行するために、地元の方が入った区民調査隊の方々と「ブラタモリ」的まち歩きをしてきました。一見平凡に見える地域も、多くの人の目を通して見て、その情報を共有し、それに基づいて資料を調べ直してみると、今まで見落としていたことを再発見する経験が多々ありました。

 

 このように、ちょっとした引っ掛かりから、順次検索をしながら色々事実を掘り当てて、物事の全体像を把握する方法論を今は「芋づる式発見的方法論」と言っています。そして、地域住民の生活の知恵と工夫を初め、土地利用、地形、地誌、生活文化等々の重層性、総合性に驚嘆しました。また、過去に公共や民間が取り組んだまちづくり事業や計画が(例えば、グリーンベルト計画とか防空緑地計画、成増飛行場計画、細道路網計画、地区計画、まちづくり
条例、都市計画道路整備、建築線、区画整理、生産緑地制度、道路福員の変貌、最小限宅地規模規制、風致地区、大泉学園町住宅、将校住宅地、城南住宅地等々)、地域に良かれ悪しかれ刻まれ、区民の生活によって歴史的な変貌を遂げた空間が、自分の眼前に現れてきた瞬間は、映画のクライマックスの時の感動を必ず毎号できちんとまとめ、区民の皆様にお届けし、小気味のよい読み物にしてきたつもりです。

 

 一号毎にまとめてみたものを、今度はそれらを一まとめにして本にしてみようというのが、今回の企画。まだ区民全域をカバーしておりませんが、区民の方々に手に取ってもらい、まち歩きしたくなっていただけると、嬉しい限りです。

 

 これまで、ご協力いただいた区民の方々のご尽力がなければ、各特集号を上梓することが出来ませんでした。また、各特集号を読んでいただいた区民の方々から、ご指導ご鞭撻を頂き、所員一同大いに励まされました。ここに、皆様に感謝するとともに、今後一層奮励努力していく所存でございます。 』

 

何より、最後に、僕より、北町地域への、発展の原動力となった、「こもれび」に関わられた、関係者、スタッフの皆様へ、心からの拍手を贈りたいと思います。