連日、各方面で、頑張っている、いろいろなお客様が、食事に来て下さり、また、忙しく、それに比例して、仕込みに追われ、あっという間に、時間が経ってしまいます。

 

そんな中、また、少し落ち着いたので、たまっている映画に戻ります。

 

河瀬直美監督のメガホン、樹木希林主演の「あん」を、観ました。

 

 

 

樹木希林演じる、おいしい粒あんを作る謎多き女性と、どら焼き店の店主や店を訪れる女子中学生の人間模様が描かれた作品。

 

刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった、千太郎の店に徳江がやって来る。

 

店で働くことを、何度も強く希望した徳江を、千太郎は採用することで、徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛する。

 

そんな中、徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナと親しくなる。

 

ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡ることで、悲しい出来事が起こることになる。

 

徳江も千太郎もワカナも、みんな、いろんな事情を抱えながら、やり場のない環境の中、ひたむきに頑張っている姿は、心に残りました。

 

それでも、人は温かく、思いやれる、そんな気持ちを、シンプルに感じた、素敵な作品でした。