第46回カンヌ国際映画祭パルム・ドールおよび、第67回アカデミー脚本賞受賞作の「パルプ・フィクション」を観ました。
言わずと知れた、クエンティン・タランティーノ監督2作目の傑作。
時制を交錯させて、複数のエピソードを繋いだ、異色のバイオレンス・アクション。
強盗の計画を立てているカップルを導入部に、盗まれたトランクを取り戻そうとする二人組のギャング、ビンセント(ジョン・トラヴォルタ)とジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)。
ボスの情婦(ユマ・サーマン)と一晩のデートをするハメになるビンセント。
ボクシングの八百長試合で金を受け取るボクサーのブッチ(ブルース・ウィリス)。
誤って人を殺し血塗れになった車の処理に右往左往するビンセントとジュールス。
ギャングのボス、マーセルス(ヴィング・レイムス)を軸としたこれらの物語がラストに向けて収束していく。
今作での、若き、タランティーノ監督、ジョン・トラヴォルタやブルース・ウィリスの生き生きとした姿に、魅了されます。
何より、登場する、愉快なキャラクターたち、時間軸を自在に操った構成や驚くほど印象的なセリフ、抜群のセンスが効いたバイオレンスやシチュエーション、それに、ディック・デイル&デルトーンズのヒット曲「Misirlou」は、この映画によってリバイバルヒットとなったそうですが、劇中の音楽も痛快。