まるとし店主のブログ
昨日の夜、店を閉めて、千葉市民会館での立川談春独演会に足を運びました。


談春の評判はもちろん存じてはいましたが、まだ1度もその高座を目にしていないのが不思議なくらい、7月15日のテレビ東京「ソロモン流」でその人となりをあらためて知り、その後、幸運にも、昨日のチケットを手に入れることができました。


今最もチケットが取れない落語家と言われるだけに、その談春の魅力やパワー、エネルギーを体感し、ぜひ、僕自身はもちろん、店の元気に繋げたい気持ちでした。


立川流と言えば、昨年2月の立川志の輔の「志の輔noにぎわい」の時と、同じような心持ちでいました。


http://ameblo.jp/tonkatumarutoshi/day-20110211.html


緞帳が上がり、ステージには、大きな座布団、まさに、最初から最後まで、談春、たった1人の独擅場、2時間強(途中15分の休憩)の熱い高座が、繰り広げられました。


演目は、まず、「かぼちゃ屋」


     次に、「粗忽の使者」


    そして、中入り。


    最後に、「妾馬」。


どんな商売でも共通するような、人の心の機微を時にくすぐり、特に、最後の「妾馬」での兄妹愛や親子愛など、人情噺での温かな感情、誰もが心を癒されるその姿に、心が奪われました。


客席からの割れんばかりの拍手の中、緞帳が下げられるのを談春が途中で制し、最後に「キザナ言い方になりますが、もう少しで、(談志の)一周忌です」と一言。


最後の最後まで、客席の期待に応える姿には、素晴らしく感じました。


落語は日本の世界に誇るべき伝統芸。


柳家小きんさん、立川キウイさん、鈴々舎 風車さん、店には、古くから馴染み噺家はたくさんいますが、それぞれみんな魅力にあふれ、今回の談春と同じように、落t語の世界を奥深く愛し、その伝統ある世界を、現代流に少しアレンジさせて、さらに進化させているその姿は、本当にうれしく頼もしいことだと、あらためて思っています。


そして、僕も、日々、頑張ろうと、素直に思えます。