昨日は、親戚の従兄弟の奥さんのお葬式でした。数えで70歳。


一昨日のお通夜は、妻と義母に行ってもらって、昨日の告別式は、僕も昼に店を閉めて、参列しました。


つつがなく式も進み、喪主の挨拶。


「ご存知とは思いますが、今から1年2ヵ月と22日前に、突然家内が倒れて、自分も何をどうしていいか初めての経験。入退院を繰り返し、病院や自宅ではたくさんお見舞いをして下さり、どんなに本人に力を与えていただいたか、心から御礼を申し上げます。」


ある日突然、何の前触れもなく、最愛の人が突然倒れたら、どんなに大変な事か。映画のようなことが、実際、この期間、その姿を、目にしていました。


昨年の新年、病院から自宅に一時戻ったというので、妻に見舞いに行ってもらいましたが、ほとんど寝たきり、それが、夏前頃だったか、長男の結婚式が決まり、その前に、1度、車椅子で店に食事に来てくれたこと、式も無事に終わって、落ち着いた頃、お嫁さんを連れて、再び、食事に来てくれて、それぞれ普段そんなに食べられないはずなのに、僕が作ったかつは、時間をかけてはいましたが、全部残さず食べてくれた、その姿は今も忘れられません。


健康診断で、肺に影がある程度の時、その転移がだけが心配ということがあった後に、よりによって、それが脳に…意識もなく、昨年末までもてばと言われ続け、今月の1日まで頑張りました。


お坊さんの挨拶のように、いつも物静かで、清楚な品のある人柄、喪主のまめな世話も当然、僕もその立場だったら、同じ様にできるかどうか、凄い人の優しさでした。


たぶん、たった1人の息子の結婚式という目標がなければ、本人には伝えられていなかったと思いますが、余命わずかという状態から、こんなにも長く生きられなかったと思います。


夫婦愛、親子愛、僕の身近なところで、表に決して出ないことですが、人としての美しさをつくづく感じる今日この頃でした。


人生は、捨てたもんじゃないと思いました。