一昨日の朝日新聞で、「税を語る作法」というテーマの記事がありました。


今の税制は、税収の自然増が見込める高成長時代に原型が作られたもの。よく言われますが、そのモデルはすでに破綻していますね。


『低成長・高齢化の時代に合った税制や社会制度をつくるには、政治家が「人気取りで目先の善を追求する」という「心情倫理」ではなく、「人々の反発があっても、最終的に将来にわたって維持可能なシステムをつくる」という、きびしい「責任倫理」を持つことが求められます。』


『国民も、目先の善を超えた責任倫理への覚悟を持つ必要があります。もう大盤振る舞いできるほど経済のパイは拡大しないのですから。』


『そもそも、こういう国にしたいから、税はこうあるべきだ、という議論がこれまで少なすぎました。』


記事を読んでいて、この3つの言葉が印象に残りました。


今のNHKの国会中継は、子どもの喧嘩のようで、見ていて、大事なことを抜きにして迷走しているように思えるのは、僕だけではない気がしています。


今からでもいいから、政治家は、「自分は日本をこうしたい」という考えを明確にした上で、身を犠牲にしてでも、議員になった当初の志を取り戻して、党派を超えて、皆で協力して、今の困難な現状を改革していってほしいと願わずにいられません。