トンカツ屋のチェーン店って、まだそんなに多くないんですよね。パッと思いつくのは「かつや」「チキン亭」「松乃屋」くらいかな。で、九州方面で結構展開しているのが、「浜勝」というチェーン店。あの「長崎ちゃんぽん」のリンガーハットの系列である。このチェーン店は東京にはまだ4店舗しかありません。実はリンガーハットって、1962年にトンカツ屋の「浜勝」からスタートしていてるのだ。
今年2月には100店舗目として「とんかつ浜勝福岡大名店」をオープン。1階をリンガーハット、2・3・4階をトンカツ屋にしたそうだが、3フロアもあるトンカツ屋なんて東京にないなぁ。トンカツって、東京が一番流行ってると思うんだけど、意外と九州地方でも人気があるのだろうか。
さて、その「浜勝」の西新宿店に行って参りました。新宿西口から徒歩10分、電気量販店が立ち並ぶ界隈にあります。1階がリンガーハットで、地下が浜勝。地下だけあってちょっと狭苦しい雰囲気。店内はいかにもチェーン店らしく綺麗にまとまっています。ちょっとくらい汚らしい方がいいんだけどね(笑)。
メニューは結構高い。
青森県やまざきポークという豚を使った「特選浜勝ヒレかつ定食(120g)」が1,764円(←外食するたびに思うんだけど、この一円単位の端数ってどうにかしてほしい。内税なんだから)。
「特選浜勝ロースかつ定食(140g)」が1,659円。このやまざきポークってのは「青森県三沢市の三沢牧場で、純植物系飼料を与えて育てられた『やまざきポーク』。独自の旨みと締りがあり、しかもジューシーで柔らかな肉質は、一度味わったらやみつきになるおいしさです。また、普通の豚肉に比べビタミンEが約7倍も多く含まれています」(店内メニューより)とのこと。
うーん、いつも思うんだけど、「通常の肉にくらべ●●が5倍!」とか見るけど、これって豚の健康としておかしくないかなぁ?人間だって、一般人より何倍もの栄養素やビタミンを蓄えている人ってちょっとおかしいと思うんだけど…。豚肉の専門家に聞いてみたい。
ま、こんな1500円を超える高い豚肉は当然食べられるほどのお金は持ち合わせてないので、スタンダードな「ロースかつ定食」(1,239円)を注文。こちらはやまざきポークではなく、フツーの豚肉のようです。なお、この店は、ご飯、味噌汁、キャベツ、お漬物がお変わり自由。また、ソースも通常のものと“秘伝”の二種類がありました。しかもご飯はおコメと麦入りから選べます。
さて、で出てきたのがこれ。うーん、金網を下に引いてくれたのはいいんだけど、それでも蒸れてしまっている。衣と肉が分離しちゃってるなあ。それでは一口…ちょっと固めなお肉ですね。固いもんだから、ポロっと中だけ取れて、コロモと分離しちゃいました。した処理が未熟なんでしょうか。
衣はサクサクはしてるんだけど、なんか違うんだよね。油で揚げたというより、オーブンで焼いたような、ちょっと違和感のあるサクサク感。この値段でこれはちょっと厳しいかも。秘伝のソースは結構かわった味して美味しかった。濃い口のソースにケチャップをちょっと入れたような感じでした。
■コメント「リンガーハット並みに値段を安くすべし!」
※ロースかつ定食・ヒレかつ定食1,239円、特選浜勝ヒレかつ定食(120g)1,764円、特選浜勝ロースかつ定食(140g)1,659円
◆場所:新宿区西新宿1-16-4西新宿国際通ビルB1F