コラム:キャベツのおかわりを考える。 | 1000円以内!東京とんかつ食べ歩き

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とんかつは安くなけりゃあ、とんかつじゃない!!
東京都内の旨くて千円以内で食べられるとんかつ屋の食べ歩きルポ。
名店といわれる店から、街角に埋もれた庶民派の店までくまなく食べ歩きます。
とんかつを愛するが故、時には容赦無く斬り捨てゴメン!VIVAとんかつ!

宮崎あおいがCMに出演しているファイブミニ(大塚製薬)の前作、石川亜沙美とベッキー「トンカツ屋」編は面白かった。

トンカツ屋で繊維質を取るためひたすらキャベツを食べる二人。店員のおばさんに次々キャベツのおかわりを頼む。
 
   石川「キャベツおかわり!」
  おばさん「はいはい…」
  ベッキー「キャベツおかわり!」
  おばさん「はいはい…」

おばさんは、ものすごいスピードで食べる二人のキャベツお代わりの注文を聞くのがやっとの状態。
調理場ではひたすらキャベツを千切りしている料理人。つぎからつぎへとキャベツのお代わりの注文が入っり、やがて「う、腕が~」とついにキャベツの切りすぎにより調理人の腕が破壊され、床に倒れ込む(笑)。
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そして今度はおばちゃんが代わりに包丁を握り、ひたすらキャベツ切りをはじめる。
そして、ナレーション。「飲めばいいのに…」。

愉快でおもしろいCMだった(笑)。で、これで思ったのが、「トンカツのキャベツお代わりって、いつから始まったの?」という非常に素朴な疑問。

とりあえず、大手トンカツのチェーンである和幸は自社HPで「現在、全国のとんかつ専門店で当たり前のように行なわれているサービス…、そうです!『ご飯・キャベツ・味噌汁のお替り自由』です。みなさんご存じのこのサービス、とんかつ和幸が初めて全国展開致しました。」と述べている。(ちなみに創業は昭和33年)

一方、トンカツ茶漬けで有名なすずやも自社が発行する「とんかつ通信」で「現在全てのお客様に実施させていただいているサービスに「ごはん、おみそ汁、キャベツのお替わり自由!」が、あります。〈中略〉4~5年前に先駆けてこのサービスを始めた当時は、お替わりをなさるお客様がとても喜んで下いました。」とある。(発行は02、03頃と思われる)

両者ともキャベツのおかわり自由を先駆けてやったのか、それとも「キャベツ・ご飯・おみそ汁」セットのおかわり自由をやったのかまでは読みとれない。うーん、これは直接聞くしかないな…。ご存じの方がいたら教えてください。

ちなみ、ひとつ言えることとして、トンカツほど「キャベツその他おかわり自由」が広範囲で認められている外食ってないんじゃなかろうか?前述のCMにもなるくらいだし。他の外食なら、まれにご飯のお代わりはあっても、サラダやみそ汁のおかわりは大抵オプションだろう。不思議だ。

どっかのトンカツ屋(和幸、すずや?)がやり始めたから競争の原理でそうなったのか。
それとも、そもそも脂っこくてソースのような味の濃いものつけて食べるトンカツは、必然的に多めのご飯やキャベツを食べることになるから、自然発生的に以前から行われていた?(最初から多めに盛るのはもったいないもんね)わからん…疑問だ。

最後に一つ。

「おかわり自由」という日本語はおかしいと思う。正しくは「おかわり無料」では?たぶん、英語の「FREE DRINK」みたいに食べ放題を表す“FREE”の直訳では…???これも疑問(笑)