前から思ってたけど、ゲイリー・クーパーってあんまり演技うまくないよね。
ぶっちゃけ大根だよね。
あくまで、自分に合った役柄がくればカッコいいけど、基本的には「スター型俳優」なので、演技力はそこまでではない。
で、この作品でも、かなりキビしい部分はある。
特に回想で一番若いころとか、かなりこっぱずかしい。あの、女を前にして照れてる仕草とか、観てる方が恥ずかしいっつーの。
で、この映画、なんやかんやで最後ハッピーっぽくしてるけど、どうでしょうか?
付け焼刃でしょう?
そもそも、こいつ、超短気だし、ケンカっ早いし、ヤリチンだし、酒飲んで歯科医の診療してるんだよ?
これ、今だったら大問題だろう。
それに、かつての恋敵を麻酔で窒息死させようとしてるし。
こいつを応援できないよね。
だって、こいつの転落って、コイツ自身に依る部分がほとんどだもん。
別に、恋敵のせいじゃなくて、コイツ自身が原因じゃん。おお。
ゲイリー・クーパーは『真昼の決闘』でいいよ。
あの映画は、最初っからずーっと苦虫かみつぶしたような顔してて、渋くて良い。