これぞ成瀬巳喜男節でしょう。

やっぱりこういう小市民映画がよい。

 

成瀬映画の特徴って、やっぱり「金にガメつい人」とか「妙にケチな人」だと思うんですよ。

この映画で言えば隣の保険屋夫婦。

あの噂話好きのババアはまさに成瀬映画の真骨頂だと思う。

 

さらに、越してきた若者カップルが心中するのもピリリと辛い成瀬節でしょう。

 

ただ、やっぱり昔の映画を観て思うのは、「ツケ払い」とか「家賃滞納」とか時代を感じますよね。

今ではそんなこと通用しないでしょう。