モロに黒人差別を描いた映画。

もちろん、映画的に大げさに描かれているのだろうが、「アメリカってこういう最低なクソ国なんだ」って思われても仕方がない。

 

基本的に、黒人差別映画は名作多い。

そもそも題材だけでズシーンと胸に来るので、差別される黒人、差別に抗う黒人、差別に屈する黒人を描くだけで映画的エモーショナルが発生するのだ。

さらに、差別を受ける黒人と対比して、当然、非人道的な差別を行う白人もことさらにマヌケ、愚かに描かれることもエモーションと相乗効果を及ぼす。

 

さらに、こんなヒドい差別を繰り返す白人どもはブチ殺されてもかまわない、というある種の殺人免罪符が与えられるので、これまた映画的エモーションと直結して爽快感・カタルシスをばかすか生み出す。

 

1974年の映画だが、74年当時でもこんな差別の感じだったのか。

いまだに黒人はトイレ別、とか、教会も白人専用みたいな感じだし、白人至上主義のザコ集団KKKもバリバリ活動している。

もう本当に黒人の扱いはヒドくて、人間としては扱われてない。まるで見世物のように黒人女を裸にしたり、レイプしているのだ。

ま、かなり露悪的にKKK共は描かれているのだろうが(そう信じたい)、あまりにムカつく連中である。

 

私は特段、黒人派でもないし、黒人にだってサイテーな奴はいると思うけど、とにかく白人の「思い上がり」は見ていてムカつく。とにかく誰だろうと、こういう思い上がった態度は殺したい。

 

白人至上主義者が大多数を占めるアメリカのとある街において、KKKと黒人保護はの白人の対立、そして最後は殺し合いを描いている。

かなり面白い。エクスプロイテーション的な演出が続き、辟易もするがそれでも胸に迫る。

最後の銃撃戦も白衣装のKKKがブチ殺される様は爽快だった。

 

ただ、処女レイプされた黒人が立ち直るのが早すぎるだろうwwww

あと、レイプされた婦人もあんな扱いを受けるのか?wwww

それにレイプされた婦人を思いやるセリフとして「彼女には寝てくれる相手が必要だ」ってどんな理論?レイプの傷を癒すのはセクスなのか?wwwwwアメリカwwwwwwwwwwwww

 

あと、これだけKKKが平気で「あいつを殺す」といって本当に実行してしまう様を観てると「警察どこ行った」と思わざるを得ない。

保安官は出てくるけど、まあ傍観。最後は戦うけどさ。

あと、保安官も絶対正義ではなく、利己的なのだ。

住民の支持を集めるために、KKKになびいたりしてるし。例の処女レイプされた黒人に対して、虚偽の証言を強要するしね。

ま、保安官としてはとにかく「平穏」を維持することが第一なんでしょうな。