冒頭に「本作は映倫審査にて成人映画指定を受けた。公序良俗を乱す作品である」みたいな宣言というかメッセージがある。

 

たしかに、血は噴き出るし、首はバンバン飛ぶのだが、「痛み」はまったく描かれないので、まったく成人指定の必要はない。

というか、ノリとしては完全にギャグだ。過剰なバイオレンスというよりも、足りないギャグ描写という気がする。

ようは悪趣味なのである。人によっては眉をひそめるだろうが、むしろ期待して観た人は、「うん?」と物足りないのでは。

 

あと、ストーリーはもうツッコミどころ満載。むしろボケっぱなしで作中にツッコミがいないので、観客がすべてツッコまねばならぬ。

『ジョン・ウィック』が殺し屋しかいない世界の話だとすれば、本作はヤクザしかいない世界である。

警察とか病院とか公的機関は一切存在しない。あえていえば電電公社だけは存在するかwwww

 

というのも、大阪と九州のヤクザ抗争かと思わせておいて、実際は九州ヤクザの骨肉の争い・内紛だけだ。

これまたぶっ飛んでて、平気で父親が息子を斬殺する。

劇中の言葉を借りれば「子供が親の犠牲になる世界」である。んなわけあるか!www

 

もうトンデモ要素を挙げれば本当にキリがない。

・ヤクザ組長が高校生

・高校生が人殺し

・高校生がストリップ勤務

・授業中に携帯電話で殺害指示

・高校教師が生徒から麻薬購入

・高校に新任教師としてヤクザがやってくる(2人も)

・小学生が殺し屋

・生徒がストリップで働いているところを教師が目撃しても知らん顔

・人体を溶かすような強酸を風船に入れて保存

・ストリップ勤めの女はマソコから吹き矢を飛ばして人を殺す(え?)

・小学生が生首をボール代わりにサッカー遊び

 

まあ、面白いか面白くないかでいうと、あんま面白くない。最初の10分くらいは面白い。

あと父親の妾の息子があまりにも在日朝鮮人過ぎて笑える。

格闘家らしいけど、絶対にこいつ在チョンだろう。演技もヒドイ。

コイツだけ明らかにおかしいもん。

見どころは谷原章介が素っ裸で日本刀を振り回すシーンだけか?

 

ただ、こういうぶっ飛んだ描写も「九州」という魔境だから許されたのだろうか?