私の国際論というか、そういうのを語ります。
日本にとってアメリカは父親であり、韓国は弟なんです。
日本人にとって、そういう感覚が染みついてるんです。
まずは、アメリカが父親であることについて説明します。これはやはりWW2で敗戦を経験し、アメリカによる統治が行われた影響です。焼け野原になってグシャグシャになった日本に対し、アメリカはあくまでも表面上は優しく対応したんじゃないでしょうか?いわゆる「ギブミーチョコレート」の時代ですよ。米軍がお菓子配ってさ、子供が追いかけてた時代。
背が高くて、金髪で、瞳が青くて、毛むくじゃらで銃を持っているアメリカ人。敗戦直後の日本人にとって、アメリカ人は父親の存在だったんです。
さらに、敗戦国である日本を、アメリカは手をつないで再び国際舞台に立てるように準備をしてあげました。
ある時代において、アメリカは日本を育てたのです。
なので、日本人は「アメリカ文化」に対して抵抗がありません。
これは後で述べる「韓国文化」への抵抗・拒否と見比べるとすごく分かりやすいです。
一時、2000年代初頭あたりで「冬のソナタ」を始めとする大韓流ブームが起きましたよね。テレビではどの番組でも韓国特集をしてるような状態でした。韓国の俳優、アイドルも次々に輸入されてたし、韓国グルメも大盛況でしたね。
ただ、その熱狂の反面、「嫌韓」というワードもにぎわいました。特にネットの右翼共が、「韓国嫌い!」と騒いでましたね。
で、この韓国に対する拒否に対して、アメリカはどうでしょうか?身のまわりを見渡してください。アメリカから輸入したモノがどれだけありますか?今はさほどでもないですが、テレビでは毎日どこかのチャンネルで、アメリカのドラマなり映画が放送されてますよね?
さらに食べ物。ハンバーガー、コーラ、ステーキ、などアメリカ発の食文化は完全に日本を覆いつくしてますよね。それにわざわざ「アメリカグルメ」と言わないくらいに浸透しきってますよね。
それにアメリカ企業とかかわらずに生きてる人がいますか?グーグル、アマゾン、アップル、マイクロソフト、すべてアメリカの企業ですよ。「俺はアメリカ製品は使わねえ!」なんて人、いないでしょ?
こんな風に、日本人にアメリカ嫌いなんてほとんどいないんです。アメリカは憧れなんです。強く、正しく、時に厳しいアメリカは父親なんです。もちろん、時代とともに、日本も成長し、アメリカが弱体化しているものの、一度父と子の関係になってしまったら、そこから抜け出せません。
さて、次は韓国は弟であることについて。
海を隔てた隣国ですし、顔も同じようなもんです。今はK-POPアイドル真っ盛りで、むしろ日本人が「日本のアイドルはレベル低いなー」と悪口言うほどですが、これが90年代は、まったくの反対でした。
だって、韓国でジャニーズが大人気だったんですから。
日本はWW2で負けたものの、その後の復興により、アジアで1番の立場を手にしました。それが誇りでした。
常に韓国にはリードを持っていたでしょう。
しかし、韓国はその後も朝鮮戦争だとか、社会主義化であるとかの影響で、かなり文化的退廃をしていたのも事実。
それが80年代の民主化で一気に国が変わったわけです。
で、それが一気に爆発したのが2000年代の韓流ブームであり、それはいまだに継続し、すでに浸透しきった感もありますよね。
で、日本人は韓国がのさばって来ると反感を感じます。それが、韓国は弟だからということです。
いつも、自分の後塵を拝していた奴がいつのまにか自分に追いついていた、もしくは追い抜いていたみたいな、悔しさなんですよ。
私も、弟よりも身長低いので気持ちは分かる。
つまり、弟に負けた兄貴なんですよね、日本は。