リゾート地のお気楽ノーテンキ映画だろうと高を括っていたら思いのほか、面白い映画だった。

 

舞台はナポリ。そこで夏休みを楽しむ人たち。若い男どもはとにかくナンパして女を捕まえることしか頭にない。

この設定だと、くだんのフランス映画からしてムカつく男どものくだらねえやりとりを観るのか、と落ち込んだが、そんなことはなかった。

 

やっぱり、イタリア人て明るいよね。女をナンパするときも楽しそうなんだよね。なんか、チンポチンポばっかじゃなくてナンパ自体を楽しんでる感じ。

これがフランス人だと暗いんですよね。ジメジメしてキモいんです。

その点、イタリア人は明るいし、フラれてもカラっとしてて気持ちがいいんですよ。

 

なので、昨日見た『海辺のポーリーヌ』みたいにクソ男、クソ女にムカつくことなく面白く観れた。

 

名前がニコラ・モリノとニコル・モリノの1文字違いの男女がホテルの手違いで同室になってしまう、という超王道のラブコメ展開。

でも、意外とこの二人を中心とした展開にはならず、そのほかの友達の恋模様も描く。

それが良い。お互い干渉することはないが、色んなパターンの男のナンパし方を描いてて面白いのだ。

完全なコメディリリーフもいて、映画としてよくできてる。

 

最後の最後には主人公カップルが結ばれてめでたくジエンド。お見事。

 

やっぱね、フランス人はムカつく。あいつらセクスしか頭にないし、すぐに「僕のこと愛してないの?」とかきく。その反面、イタリア人は「僕は君が好き」と極めて能動的なので、清々しいんですよね。死ね、フランス。